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2013年3月15日 (金)

Go to theTheatre!~その4

アーティストとアルチザン

三谷幸喜さんの新作『ホロヴィッツとの対話』のサブタイトルは、「神に選ばれた天才と神に雇われた職人」です。もともとシチュエーションコメディを得意としてきた三谷さんですが、最近は偉人や歴史上の人物、また著名なアーティスト(彼らは一般的に知られているように、あるいはイメージと著しくかけ離れて、一様に「変人」です)を、そこに乗っけて描くことが多くなった気がします。そして、明らかに演じる俳優を目論んでの筆致は、彼の生誕50周年(一昨年)記念公演あたりから、ますます冴えわたっているようです。

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今回のホロヴィッツは、極めて常識人である専属ピアノ調律師フランツ・モア(25年?ぶり舞台出演となる渡辺謙さん)一家が、勝手で我儘し放題の爺さん婆さんホロヴィッツ夫妻(段田安則さん、高泉淳子さん)を晩餐に招いたことで、すったもんだ翻弄されるなか、それぞれの悩みや人間性を抉りだしていく、深みのあるコメディとなっていました。

調律師として名高いフランツ・モアですが、偏屈な巨匠ホロヴィッツを受入れ、畏敬の念を抱きつつも人として付き合うことができる包容力のある人、凡庸に見えて実はその稀有な才能に、やはり彼も神に選ばれし人なのだと得心した夜でした。

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さて、今後の三谷さんですが、今年は既に『おのれナポレオン』『ドレッサー』、映画では『清州会議』等が情報公開されています。ナポレオン~は野田秀樹さんを主演に迎え、小誌クリエイタ―インタビューにもご登場頂いた内野聖陽(『料理通信』2011年2月号)さん他、主演級がぞろり出演の本年注目の話題作です。また『ドレッサー』ではかつて三國連太郎さん、柄本明さんが演じた老優と付き人コンビを、今回は橋爪功さん、大泉洋さんが演じられます。楽しみは募るばかりです。

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写真は、上から、『ホロヴィッツとの対話』のチラシとパンフ(写真はフランツ・モア本人)。中段が今後の予定作品チラシ、下段は過去の三谷作品パンフやチラシ。(Kaz)

2013年 3月 15日 トリッパ隊のつぶやき |

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