« 厳冬期限定!大根のなた漬け | トップページ | 日本橋三越本店で熊本フェア開催! »

2013年2月11日 (月)

ワイン産地、大阪!

日本固有のブドウ品種といえば、山梨の甲州ブドウが有名ですが、大阪でも同じように昔からブドウが栽培されていたことを、ご存知ですか?
それを教えてくださったのは、大阪・柏原市にあるカタシモワイナリーさん。大阪市内から車で40分ほどのワイナリーへお邪魔してきました。
カタシモワイナリーと聞いてぴんと来た方もいらっしゃるでしょうか。そうです、あの、発売後即完売となってしまう大阪のワインを代表する人気商品「タコシャン」を造っているワイナリーさんです。
1_2
(写真左、中)大阪市内から車で40分。近鉄安堂駅から徒歩10分ほどの住宅街の中に、カタシモワイナリーさんはあります。この一帯は古跡の残る寺町で、いまも情緒ある家並みが残っています。
(写真右)これが噂のタコシャン!(大坂を代表する品種、デラウェア100%。洒落でなく、本当にたこ焼きに合うんですheart01

現在、同ワイナリー代表でブドウ作り4代目の高井利洋社長に、ワイナリーと町をご案内いただきました。
カタシモワイナリーさんのある、現在の柏原市では、1500年代、豊臣秀吉の時代から紫ブドウという日本固有品種が栽培されていたそうで、ワイナリーのある合名山一帯はブドウ畑だったそうなのです。ブドウといっても食用ではなく、日差しよけなどのために軒先になっているようなものだったのだとか。

そこへ、明治期に政府の命令で甲州品種の栽培が義務付けられ(なんと、甲州ブドウでワインを造って外国へ売り、外貨を稼ごうという政策だったそうな!)、大阪にも新宿御苑の試験場から苗木が送られてきました。それが「堅下甲州」。利洋社長の曽祖父、祖父が栽培、ワインの醸造に成功、全国にその名を轟かせました。一時大阪は全国有数のワイン産地でしたが、第二次大戦後は徐々に衰退、現在はここカタシモワイナリーさん含め、7社のワイナリーのみになりました。7社とも河内地区(柏原・羽曳野・太子町・八尾)にあります。
Imag1532_3
カタシモワイナリーさんの畑にある樹齢80年の甲州の古木。ちなみに、紫ブドウは最後の1本の種木を宮ノ上畑へ移植してあります。
Imag1528_2
1961年の甲州のボトル。このほかにもカタシモワイナリーさんのカーヴには、古いワインが静かに眠っています。
さて、ここまでが西日本で一番歴史あるワイナリーさんのお話。
そして、ここからは、まさに2013年に誕生するワイナリーのお話です。
大阪を代表する「ワインショップFUJIMARU」さんは、2006年の創業。オーナーの藤丸智史さんのセレクトは飲食店をはじめ、消費者からも支持を集め、大坂市内に小売店3店舗を次々にオープンさせるという、破竹の勢いのワインショップ。
そんなノリに乗っている藤丸さんは、そもそもワイン作りがしたくてこの業界へ入った方。海外のワイナリーでの修業経験もあり、先ほどご紹介したカタシモワイナリーさんの設備を借り、「キュべ・パピーユ」(藤丸さんの会社名は株式会社パピーユといいます)と名付けた自分のワインを製造販売するほどで、カタシモワイナリーさんの畑のすぐ近く、急斜面の放置農地を借り、開拓しているとは伺っていました。
が、なんと今度はワイナリーを造ってしまったというから驚きです。
しかも、大阪市内。しかも繁華街ミナミのそばに!
ミナミのそばということは、
あのグリコの看板から徒歩数分の場所に、
ワイナリーが、
できてしまうということなのです!!
Imag1517
藤丸さんが借り受け、開拓した畑。ほぼ手作業での開拓で、畑の世話は藤丸さんとボランティアさんがしています。ここ以外にも同エリアにいくつか畑を借りていて、現在はメルロー、ピノ、シャルドネ、ベーリーA、シラー、ピノブラン、カベルネなどを植えています。


「僕が造りたいのは、毎日、気軽に飲めるワイン。それには低価格でなくては。その低価格を実現するにはどうしたらいいか。ワイナリーをつくるには、3千万以上かかります。土地を買って、建物を建てるからです。それがワインの価格に反映する。本当に建物を建てることが必要か? 自分の今の仕事を続けることも併せて考えた上で、ならば市内で、賃貸ビルを借りてワイナリーをつくってしまおう、と思ったんです」と藤丸さん。
Imag1507
Imag1514
ここがワイナリー。1万5000本の醸造能力があります。1階(写真上)と、カーヴになる地下1階(写真下)を合わせて150㎡ほどの広さ。2階もあり、そこはワインバーになる予定です。


Imag1515
まだ製作途中のロゴ。島之内とは、ワイナリーのあるエリアのこと。


いよいよ、マイクロブルワリーならぬマイクロワイナリーが誕生します。実際の仕込みは今年の秋からを予定。ワイン産地、大坂。旧新ともに、要チェックです。(kameyama)

2013年 2月 11日 ルポ |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146421/56745063

この記事へのトラックバック一覧です: ワイン産地、大阪!: