料理通信は芝居好き!?
勘九郎襲名披露興行の口上、「父を忘れないでください!」
■この一週間、勘三郎が私の脳裏から離れません。
私はそれほど歌舞伎を観る方ではありません。しかしながら、彼の新しい歌舞伎、は、よく観たし大いに笑い楽しませていただきました。次は何をやるんだろう、誰を引っ張ってくるんだろう? という期待を裏切らない、勘三郎様でした。
お人柄でしょうか。演劇界の(いえ、そこにとどまらず)様々な方々を橋渡し、そしてつまるところはお客様に橋渡し、という大プロデューサーだったような気もします。
さて、演劇には三大要素というのがございます。
この三つ、どれが欠けても演劇は成立しない、逆にいえば、時同じくこの三つさえ揃えば演劇はできちゃいます。
1.台本
2.俳優
さて、みっつめは? なんだと思いますか? 演出家? じゃありませんよ。
そこが演劇の演劇たるところ、なんですが……観客! なんです。
彼はそれを熟知していた、芝居を客にゆだね、客からの返りを身体に受け芝居をする、そんな役者だったと思います。もちろん皆そのはずなんですが……。
そうやって歌舞伎を、演劇を一緒に創った観客が、勘三郎を忘れるわけがありません。だからぁ、忘れるわけねぇだろーっ! 勘九郎!! (kaz)
【管理人追記】
なぜ『料理通信』のリレー日記で芝居が? と思うことなかれ。編集長のキミジマは「劇団四季」に身を置いていた時期がありました(役者じゃありませんが)。ということで、料理通信社は芝居話で盛り上がることがあるんです!
2012年 12月 12日 トリッパ隊のつぶやき | 固定リンク