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2012年11月26日 (月)

秋田の湯沢、湯けむり珍道中。

ザーっという滝の音と、ザワザワという木々を通り抜ける風の音しか聞こえない2日間。晩秋の秋田の山々はニッポンの美に溢れ、ぐっとセンチメンタルな気分にさせてくれます。

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小安峡温泉で迎えた朝。川に地下から湧き出る温泉水が混ざり合って湯気がもうもうと立ち込めます。橋の上から撮ったのですが、周りでは高そうなカメラを持った人々が場所取りでけん制し合う姿が。有名な撮影スポットのようですね。

旅の目的は湯沢市の「食の視察」。様々な生産者さんを訪ねましたが、その中の1軒をご紹介します。

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「小孫本店」は安政二年創業の歴史ある味噌と醤油の蔵もの生産者さんです。5つある蔵はすべて国の登録有形文化財に指定されています。蔵プロダクツの営みは、そこに住み着く菌との共同作業ですから、建物と共にあるわけです。入口を潜るとそこはまさに「もやしもん」の世界! 何一つ近代化されておらず、豆を炒るのは石炭、米麹作りも手作業、麹室は木炭と稲藁を燃やして温め、手作業で天窓を開け閉めして温度を調整。仕込みが始まると寝ずの番です。木桶、舟、櫂棒、ムシロ、ザル、道具もすべて手造り。醤油や味噌もまた、道具を作る職人の手仕事に支えられているんですね。

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味噌を仕込んでいる桶。醤油も味噌もすべて木樽で熟成。

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醤油を搾る舟。フリーフローが終わったら蓋をして上から圧力をかけます、人力で。

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ここから少しずつ少しずつ、醤油が流れ出てきます。「あまりきつく搾らないんですよ」。

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で、こちらは醤油の搾り袋から出てきた搾りかす。食べてみると、おいしい! 見た目はいかにもカスな印象ですが、醤油の風味が適度に残り、ほどほどに湿り気のある大豆ペーストの食感がおつまみに持ってこいな感じ。「これはお酒が進む」「炙ったらもっとおいしいんじゃない?」とひとしきり盛り上がり、新商品の誕生か?? 普段は牛のエサに使われるそう。きっとUmami効果で肉もおいしくなることでしょう。

ところでみなさん、「湯沢」って新潟だと思っていませんか? 越後湯沢のイメージが強いのかもしれませんが、秋田県にも湯沢はあるんですよ、ぜひ覚えてくださいね。(Sakanishi)

2012年 11月 26日 ある日の1ショット |

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