和歌山プレミアムイベント報告
■3月26日、地方イタリアンの先駆け「Villa AiDA」小林寛司シェフによる、和歌山の食材を使った一夜限りのディナーイベントを開催しました。当日のお料理は全7品。ワイン(3種)は、マダムである有巳さんのセレクトです。
ここで、当日のお料理をいくつかご紹介します。
◎真鯛と新にんにく、新じゃがのバポーレ レモンとアンチョビ
素材をふっくら柔らかく蒸し上げた一皿。この時期の真鯛は産卵を控えていて、エビをたくさん食べる習性があるのだとか。そのため、色もやさしいピンク色に染まり、「桜鯛」と呼ばれ珍重されます。鯛といえば明石が有名ですが、和歌山の鯛も絶品です。
◎ホウレン草と釜揚げしらすのラビオリ/うすい豆のリゾット
芽吹きの春を思わせる、あざやかな緑が印象的。ラビオリはホウレン草の《甘み・苦み》としらすの《しょっぱさ》がひとつになり、絶妙な味わいに仕上がっています。和歌山名産のうすい豆を使ったリゾットは、うすい豆のさやでだしを取った一品。野菜のおいしさを余すとこ ろなく味わうことができます。
ラビオリをつくる小林シェフ。こうして一つひとつ丁寧に仕上げられます。
◎紀州鴨とサザエ、それらのソース 黒キャベツの新芽
シェフ曰く、紀州の鴨は「鴨鴨しすぎていない」のが魅力。“ほどよい鴨感”だからこそ、他の食材ともよく合うのだそうです。そこで今回選んだ食材は「サザエ」。「鴨とサザエが厨房で出合ったから」とあっさり組み合わせてしまうのも、小林シェフならではの発想と技があるからなのでしょう。
シェフは自分のお店を持つ際、「イタリアの味をそのまま再現して提供するお店にしよう」と思っていたそうです。しかし、イタリア料理の本質は“その土地にある食材で料理をつくること”。原点に立ち返り、地元・和歌山の食材を見渡したとき、食材一つひとつのポテンシャルの高さに気づいたといいます。そこから独自の道を切り開き、歩んできた小林シェフ。レストランと並行して野菜作りに勤しむ今、「発想は畑にある」との言葉には説得力と自信が溢れているように感じました。
食の魅力がぎゅっとつまった和歌山。
今度はぜひあなたが訪れて、新鮮なおいしさに出会ってください。(chiba)
参加者のみなさんには、こんな和歌山づくしのおみやげも!
2012年 4月 5日 EVENT(食の世界の様々なイベント) | 固定リンク