パリからのメッセージ-4
■パリのジャーナリスト伊藤文さんより、パリで開催される被災地チャリティーディナーの詳細が届きました。以下、リリースの日本語訳を全文掲載いたします。
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被災地支援のためのチャリティーディナー@Bistrot Paul Bert
「Don't give up, JAPAN!―被災地の子供たちを救おう」
2011年3月11日金曜日に発生した、世界最大級の東北関東大震災は、日本に戦後最大の壊滅的な被害をもたらしました。その被害状況は、多くのメディアで伝えられていますように、惨状を極め、想像を絶するものです。懸命の救援活動が続いていますが、損害総額推計は、約8兆円にもおよび、今後も、避難所で暮らす35万人を初め、被災に見舞われた方々が、多くの支援を必要としていくことは必至です。
日本から遠く離れたフランスでも、支援のための行動を起こすことができないか。日本にエールを送ることができないか。そんな思いをともにした有志たちが結束し、4月4日月曜日、ビストロ・ポール・ベールにて、被災地支援のためのチャリティーディナーを開催することに決定致しました。お支払いいただくディナーのための料金150ユーロは100%被災者への義援金とし、フランス赤十字社を通して、日本赤十字社へ寄付されます。
有志メンバー一同、被災地、さらに被災者の方々、とくに子供たちの未来を繋ぐ支援の一端を担えるよう、皆様とともに、最大限の努力をしていく所存でございますので、どうぞご協力のほどを宜しくお願い申し上げます。
*なお、参加希望者が“ポール・ベール”の定員を超えました場合は、同オーナー所有の隣接するビストロ“レカイエ・デュ・ビストロ”をオープンし、同メニューをサーヴィスいたしますので、どうぞご了承のほど、お願い申し上げます。
有志メンバー
Bistrot Paul Bert:
素材にこだわったシンプルで上質なビストロ料理を出す“ビストロ・ポール・ベール”は、辛口評論家のフランソワ・シモン、“ゴー・ミヨ”創始者のアンリ・ゴーも愛する、パリを代表するビストロの一つです。オーナーのベルトラン・オーボワノは以下の3つの理由から、この度の支援ディナーを積極的に提案、協力することに決定しました。
1 多くの日本のメディアを通し、ポール・ベールの存在を日本にも知られるようになったという事実と、取材を超えた日本人ジャーナリストたちとの交流から。
2 フランスのレストラン業を、今や多くの日本人たちが支えているという現状に感謝した、日本への恩返し。
3 息子トマ・オーボワノは埼玉県ふじみ野市に住み、レストラン“レ・ミロワール”を日本人の妻とともに経営。2人の孫もいる。
4月4日のディナーでは、シェフのティエリー・ローランを始め、スタッフ総力で臨みます。
佐藤伸一:
1999年渡仏。2009年に開店した“Passage 53”のシェフに就任。オーナーは三ツ星御用達の肉店“ドゥノワイエ”のギョーム・ゲッジで、開店の翌年2010年には一ツ星、今年2011年には二ツ星の評価を獲得しました。震災直後、日本に滞在しており、緊張の高まる日本、今後の復興に向けての困難を、直接肌身で感じてきました。4月4日のディナーでは、Passage 53のスペシャリテでもある前菜を2品、およびミニャルディーズをPassage 53のスタッフとともに提供します。オーナー、ギョーム・ゲッジも当日のサーヴィスとして協力します。
amities
濱村純(フラワーデコレーター)、下田あゆみ(コーディネーター・ライター)、伊藤文(料理ジャーナリスト・翻訳家)が、今回の震災による日本の惨状に直面し、フランスに住む日本人として、自分たちにできる支援をしていきたいと賛同。行動を起こすことにしました。ポール・ベールでのチャリティーディナー企画を皮切りに、今後も被災支援活動を行っていく所存です。
他協賛者:
Jean Luc Poujauran(Pains)
Jean-Yves Bordier(Fromages et beurre)
Jean-Jacques Cadoret(Huîtres)
Joël Thiebault(légumes)
Hugo Desnoyer(Viande et Charcuterie)
Les Caves Auge(Vin)
Domaine Antoine Arèna(Vin)
Domaine Dard et Ribo(Vin)
Domaine Jean Foillard(Vin)
Domaine Gramenon(Vin)
Domaine Jean Baptiste Senat (Vin)
2011年 3月 28日 東日本大震災関連情報 | 固定リンク