エルメ 金沢の金箔職人を訪ねる-3
「まず食べてみる――トップシェフの基本です。
photographs by Masahiro Goda
■パリのジャーナリストさんが言います、「トップシェフって、とにかく食べてみる。で、味覚をインプットして、記憶の倉庫にストックしておくんですね」。
次から次へと生み出されるクリエイションは、そんな絶え間ない作業に支えられているのでしょう。
エルメさんの脳にも味覚の記憶のパーツがぎっしり詰まっているに違いありません。エルメさん、金沢でもチェックは怠りない。
リシャールさん(ピエール・エルメ・パリの日本代表)が、気になる食材があると即購入してエルメさんへ。
リシャールさんがコロッケを買います。
エルメさん、食べる。
こちらは、くちなしの実で色づけたもち米で作るお饅頭「いがら」。中はこし餡です。「日月山海里」と呼ばれるお菓子の中のひとつ。
毎日緑茶を飲んでいるというエルメさん、お茶屋さんの前は素通りできません。
しっかり試飲。