キッコーマンで「大人の社会科見学」
■いま話題の「大人の社会科見学」。わたくしトリヤマも、編集長キミジマと行ってきました! 訪れたのはキッコーマンの野田工場。
醤油ってどうやってできるの?? 実はあまりに存在が身近すぎてよく考えたことがなかったため、今回の工場見学にワクワク。また、鉄子さんではありませんが、初めて乗るつくばエキスプレスにも胸が高鳴りました。
まずは「もの知りしょうゆ館」へ。
こちらで生しぼり醤油体験をしました。
原料となるのは蒸した大豆、炒った小麦、種麹。キッコーマンの醤油は「キッコーマン菌」という門外不出、箱入り娘のもやしもんを使用しています。この体験の場では箱入りお嬢様を使えないため、お嬢様の親戚筋の「もやしもん」を使っているのだそうです。
写真の緑色のお方が親戚筋の方(正体:もやしもん)。
大豆、小麦、種麹を袋に入れて均一に混ぜ、もやしもんが元気に活動する室で寝かしてあげると、どばーんと親戚筋の方が大勢に増えます。そこへ塩水を混ぜて仕込むと「もろみ」になり、それを絞ったものが生醤油です。
さて、ここからが一番のお楽しみ。そう、試食タイム。素焼きのおせんべいに絞ったばかりの醤油を塗って食べたら・・・香りがよいこと!
おせんべいを見つめて「絶品!」とキミジマ。
その後、実際作業をしている工場を窓の外から覗き見しました。醤油絞りに使う布を男性作業員さんがヘルメットを被ってミシンでつなぎ合わせていました。この姿、実に興味深かったです!
ご覧ください。工場ではこうして大きな布をミシンでガガガっと縫っているんです。
体験コーナー「まめカフェ」で今度はしょうゆソフトを食べ(アっという間に食べたので画像はありません・・・)、6月に出来たばかりの新工場へ(こちらは撮影禁止)。なんと私たちが外部の見学者第1号でした。最新の機械が導入されたこの工場から、“おいしい記憶”が全国へ配られていくのですね。
工場には国際食文化研究センターが併設されており、醤油を中心とした食の膨大な蔵書があります。江戸時代にはすでに食育の文献があり、我々が江戸の人々に学ぶこと、多いようです(『料理通信』9月号にも江戸から学ぶ夏レシピが載っていますよ~)。一般開放もされていますのでご興味のある方は是非。
お土産にいただいた「御用蔵醤油」。宮内庁へ献上しているそうです。
さて、しょうゆソフトをアっという間に平らげた私から、耳より情報をひとつ。キッコーマンしょうゆをバニラアイスに少~しかけてみて下さい。なかなかイケますよ! ただし、くれぐれも“かけすぎ”にはご注意くださいね!(toriyama)