アルデンテはおいしくない?
■『料理通信』4月号,“粉ものイタリアン”特集、もうお読みいただけましたか?
「おいしいパスタと普通のパスタの違いは、“粉の味”を意識しているかどうかでは?」と企画会議で話すと、副編集長のイトウが「そういえばこの間、アロマフレスカの原田シェフが“アルデンテはおいしくない”って言ってたなぁ」と聞き捨てならない発言。
早速確かめねば、と原田シェフにお電話すると、「アルデンテがおいしいとは限らない、ということですね。話すと長くなるけれど」。ぜひ、その話を聞かせてください! と超多忙な原田シェフにお願いしてアルデンテにまつわる“長い話”を聞いてきました。
目からウロコの原田シェフのパスタ観は誌面でじっくりお読みいただくとして、取材中「実際に食べるのが早いです」とテーブルにIH調理器を運びこみ自家製のキタッラを茹で始めた原田シェフ。「茹で上がり3分前から30秒おきにパスタを引き上げ、粉の風味がどう変化するかを食べ比べてみましょう」とまるで理科の実験授業のような展開に。ライターの鈴木美和さんと2人、初めての「茹で時間」による食べ比べに大興奮! ちなみに“長い話”は2時間半に及びました。(sone)