『料理通信』3月号は本日発売です!
表紙はパリの三ツ星レストラン「ピエール・ガニェール」でシェフパティシエ(デザート部門のトップ)を務める長江桂子さんです。
今月は国内外の「日本人女子力」にスポットを当てた特集です。パリで店を出した女子、チュニジアから料理人を引っ張ってきた女子、1500万円の借金を返済してなお、自分の店を開いた女子……などなど「ツワモノ女子」がたくさん登場します。また、男子もフォロー、ということで後半は「男の料理教室」を特集。「料理のできない男は、仕事もできない!」という挑発的な一文からスタートしています。真偽のほどはいかに?
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『料理通信』編集部は全員女子ですが…
「女子力の時代」というテーマを伝えると、カメラマンさん曰く「そういえば、雑誌の編集部も最近は全員女の人ってところが多いよねー」。うちが特殊かと思っていたら、今は女子主導の編集部は珍しいことではないのですね。
一方、取材先のレストランはどうかというと、まだ圧倒的に男性の多い職場です。それでも2000年を過ぎたあたりから、「叱るとすぐ辞める」「親が文句を言ってくる」「ある日突然来なくなる」など、男子たちの「根性なし」ともとれる行動に困りはてているシェフが増えているのは感じていました。結婚や妊娠で職場を離れる確率が高いと思われていた女子のほうが、むしろ長続きする。いまや、男子を採用するほうがハイリスクな時代……? と、これはちょっと言いすぎにしても、女子たちの活躍が食の現場で年々目立ってきていることは確かです。
中でも今回の特集でフィーチャーしたのが「自立系女子」。料理も自分で作る「100%女子力の店」、経営者となりスタッフを雇って自分の思い描く店づくりに挑む「オーナー女子」、また男の仕事と思われていた専門分野に入り才能を開花させた「職人系女子」など、「肝」の据わった女子が続々登場します。『おとなのOFF』とはかなり路線の違う「女子」たちですが、こちらもなかなか見逃せないラインナップです。どうぞお楽しみに。(ito)