伊豆で輝くお宝食材
■海の幸あり、山の幸あり。空気がきれいで温泉湧いてて、日帰りできて……。そんな現実逃避、イヤ、息抜きにもってこいの場所といえば、伊豆半島です。その中央に位置し、川端康成や井上靖など文豪の町としても人気の伊豆市で先月、食をテーマにしたイベントが開催されました。その名も「ホリデーイン伊豆」。 様々な企画が用意された今回のイベント。中でも(個人的な)注目は、“四里四宝 味比べ”と題し、伊豆市内の4地区の食材を活用した料理の試食コーナーでした。中伊豆の郷土料理「きりだめ寿司」や、伊豆市の花である「わさびの花」をとじこめたゼリー、コシがあり味が濃いと評判の心太など、心惹かれる料理が30分置きに100食限定で登場。100食なら焦らなくても・・・と思いきや、振舞われる10分前から長蛇の列が!あっという間に完売しそうな様子に、これはまずいと慌てて並び、何とかゲットしたのでした。
きりだめ寿司は、散らし寿司の具材を散らさず飾った、何とも美しいお寿司。崩してしまうのはもったいないけれど、混ぜて食べるとおいしいんですね。
そしてもう一つ、楽しみにしていたのが鹿肉のコース料理です。鹿が増えすぎて困っているというのは、ここ伊豆に限らず最近よく聞く話。でも、困ってるから食べるわけじゃない、困ってなくても食べたい鹿肉です。それくらいおいしい、しかもヘルシーなうれしいお肉。見方を変えれば、これも一つのお宝食材です。
今回、そんな美味なるイズシカをフレンチに仕立ててくださったのは、蓼科の「オーベルジュ・エスポワール」シェフ藤木徳彦さん。イズシカだけでなく、伊豆の食材をふんだんに取り入れたミニコースに地元の方々も感激の様子。都会に出てべっぴんさんになって帰ってきた孫さ見るような気分ではないでしょうか。
『料理通信』でも、今年に引き続き、来年も「お宝食材コンテスト」を実施します。第1回目は冬の開催でしたが、今回は春~初夏の予定です。地元では「当たり前」、「人様に自慢するようなもんじゃない」(←そうおっしゃる方が多いのです・・・)と思っている食材も、他県から見たら光り輝くお宝です。ぜひぜひふるってご応募ください!(yagi)
2009年 12月 3日 EVENT(食の世界の様々なイベント) | 固定リンク