レベル高!
■近頃“粉”に注目が集まっています。「不況時は粉モンが儲かる」と、どこかの経済学者の方も言っていました……。
日清製粉の会員制コミュニケーションサイト『創・食Club』主催、「リスドオル」誕生40周年を記念したパンレシピコンクールの表彰式へ伺いました。パンは粉モノの王様です。そして「リスドオル」は日本のフランスパンを牽引してきた歴史ある粉(詳しくは『料理通信』2009年5月号を!)。使い勝手の良さや、作り手の個性を引き出す小麦粉としての存在感は圧倒的。
コンテストのテーマは「Bread for Next Table ~パン食の可能性が拡がる未来の食卓~」。パンの完成度や技術だけではなく、日常の食シーンに“どのようにパンが存在していく”のか。パン食の“新たなシーン”へのアイデアも審査の対象です。一次審査を通過したプロ12名。『料理通信』のパン特集にも登場されるブーランジェの方の顔も見え、高い水準のコンテストであることが良くわかります。
『創・食Club』の三浦さんは「本来なら、パンセミナーなどで講師をされるような高い技術を持っている方々が選考に残っています。改めて皆さんの意欲と熱意に感動し、リスドオルの持つ潜在的な魅力も再認識することができました。最終審査はかなりの接戦となって…」と、錚々たる方々のレベルの高さを競うが故の感激をお話くださいました。
日本のブーランジェの底力は絶えまぬ探求心。そして、粉が持っている可能性への飽くなきチャレンジなんですね。入賞作品には洗練されたスタンダードなパンから、惣菜タイプ・菓子タイプなど、多種多様なパンが並びました。キミジマと共に、パクリパクリとパンを頬張りながら、粉モン王様の威厳を感じたのでありました。(murata)大賞=「バゲット・リュスティック」
高良正治氏(株式会社ドンク)
準大賞=「ディモンシュ~dimanche」
長岩崇之氏(ブーランジュリーオーヴェルニュ)
特別賞=「パン・ド・ミ アンリ・カトル」
横山暁之介氏(K.YOKOYAMA株式会社)
特別賞=「オレンジ香るブリオッシュ」
大西かおり氏(株式会社石村萬盛堂)
リスドオル賞=「あと ひとくちだけ!」
鈴木誠氏(あこうぱん)受賞者(前列)と入賞者の方々が審査員と共に。朝からの実技審査とプレゼンテーション、皆さんおつかれさまです!
審査員=井上好文氏(日本パン技術研究所所長・農学博士)、竹谷光司氏(『新しい製パン基礎知識』著者)、信太康代氏(料理研究家)
●『創・食Club』パンレシピコンクール事務局
http://www.e-sousyoku.com
2009年 11月 25日 EVENT(食の世界の様々なイベント) | 固定リンク