秋の夜長に『キクマサ読本』。
■改めて「老舗は凄いなぁ」と思うこの頃です。
あらゆる荒波を乗り越えて、生き続けているのですから。
1659年創業の菊正宗。
1659年創業ということは、享保の大飢饉(1732年)を乗り越え、天明の大飢饉(1782~87年)をものともせず、天保の大飢饉(1833~39年)をやり過ごし、幕末の混乱をかいくぐったと思ったら、第一次世界大戦(1914~18年)と第二次世界大戦(1939~45年)に耐え忍び、いよいよ戦後の復興期を迎えるや否や、今度はビールやワインとの競争にさらされる時代に突入……なんです。凄いです。そんな350年にわたって愛されてきた菊正宗の人気持続の秘密をチラッとお見せしようという本が、この度出版されました。
『キクマサ読本』。
酒造りの話もいいけれど、CM制作の裏話を公開している「キクマサ コマーシャルツアー」のブロックが面白いです。
キクマサを置く居酒屋の数々も紹介されています。どこもみな重要文化財だぁ。
めっきり冷え込むようになった秋の夜長に、一杯のキクマサを飲みながら、この本を眺めて、ちょっぴりレトロな気分に浸ってみてはいかがですか?(kimijima)
キクマサの文字を見ただけで、CMのメロディが聞こえてきますよね。
『キクマサ読本』 丸善プラネット刊/880円+税
2009年 9月 25日 INFORMATION | 固定リンク