クリエイター・インタビュー 次号は、姜尚中さんです。
■食以外の世界の第一線で活躍されている方々に、“仕事”と “クリエイション”をテーマに話を聞く「クリエイター・インタビュー」。
連載当初は、デザイナー、建築家といったアート系のクリエイターが多かったのですが、8月号の内田樹さんに続き、次号『料理通信』10月号では姜尚中さんと、学者系にも少しずつ領域を広げております。
この連載のポートレートは、食の道具か食べ物を手にしていただいて撮るのが決まり。内田樹先生には赤ワインを湛えたグラスをお持ちいただきました。じゃ、姜さんには何を? 取材窓口である朝日新聞の常井健一さんに相談したところ、「毎晩必ず日本酒を一合、お飲みになるそうです。あ、あと、喫茶店で打ち合わせと言えば、スイーツを召し上がりますね」。
常井さんが編集を担当したAERAムック『姜流』(好評発売中)によれば、日本酒は出身地熊本の「美少年」とか。姜さんが「美少年」を手にするの図……、いいじゃない、それ、いこうよ。と思ったら、カメラマンから、「ケーキのほうが意外性があっていい」。わかりました、じゃ、ケーキで。撮影当日、ケーキにいろいろ問題があったものの(そのあたりの経緯は9月7日更新の「新・スイーツの心得」をお読みください)、ともかく姜さんにロールケーキをひと口齧っていただいて、“ひと口だけ齧ったロールケーキを手にする姜さん”を無事撮り終え、ロールケーキは編集部へ持ち帰りました。「姜さん、残りのケーキ、食べたそうでしたよ。朝早かったので、お腹が空いていらしたのではないでしょうか」「食べ物を無駄にしたくない世代なんだよね」とライターさんとカメラマンさん。
大丈夫、無駄にはしてませんよ、残りは私が食べましたから。(kimijima)
これが、姜さんが齧ったロールケーキ。姜さんファンの皆様、ごめんなさい、残りは私が食べました。担当者の特権ということでお許しを。