「祇園 さゝ木」佐々木浩さん、『情熱大陸』に登場です。
■京都で最も予約の取れない料理店「祇園 さゝ木」(関西在住のカメラマンいわく「モンスターだね、あの店は」)の佐々木浩さんが、「ベージュ アラン・デュカス 東京」シェフのジェローム・ラクレソニエールさんとコラボをすると聞き、取材することに。佐々木さんはバリバリの日本料理人ですからね、ジャンル違いのフレンチ、それもフランス人とのコラボって、いったい、どんなふうに進めるんだ? せっかくなら、その現場を見たい。というわけで、「ベージュ」さんの特別のお取り計らいで、試作と試食が繰り広げられている真っ最中の厨房に入れて頂きました。
「ベージュ」の厨房で、試作と試食を繰り返す。佐々木さんは店が休みの日曜の度に、京都からスタッフを連れて上京。
フェアは8/16~8/20、「祇園 さゝ木」の夏休み期間に開催された。お疲れ様でした。
このコラボは、一人一皿ずつ作り、組み合わせて一つのコースに、というものではありません。互いにアイデアを出し合って、二人で一つの料理を作り上げる作業を繰り返して、コースとして仕立てていく、というもの。正真正銘のコラボ、共同作業なんです。
佐々木さんは京都から4人のスタッフを率いてのベージュ入り。チカラ入ってます。
佐々木さんとジェロームさんとで作り上げていく料理を、日本の食文化に精通したオブザーバーとベージュ支配人の石田博さん他、サービスにあたるソムリエやメートルが試食しては感想を述べ、同時にどのワインあるいは日本酒を合わせるかを探り出していく……という作業が延々行われておりました。
(左)本番さながらに料理を制作。お椀には、伊勢海老ならぬオマール海老が使われて。
(右)賀茂茄子のハーフ&ハーフ。右がフランスバージョンで南仏風にトマトとアンチョビー風味、左が京都バージョンで鰊と枝豆とだしで炊いたん。互いが譲らなかったんでしょうね、きっと。それとも、文化比較をテーマとする料理? こういうひと皿が登場するところがコラボの楽しさ。
途中、緊迫した瞬間もあって、実はこの日、佐々木さんには『情熱大陸』のカメラマンが張り付いていて、一挙手一投足が収録されていたのですが、「もう、腹立つわ!!!!」とカメラにお構いなく激昂する場面もあったり……。そこは見事に一つのコースとしてまとめ上げられて、無事、フェアは開幕を迎えるのですが。
ジェロームさんが言ってました、「佐々木さんの鮑の火入れは凄い」って。
詳しくは、『料理通信』10月号「クリエイション魂」をご覧ください。
『情熱大陸』は、9月13日の放送です。こちらもぜひ!(kimijima)
2009年 9月 11日 INFORMATION | 固定リンク