今月の新スイーツの心得は…
■『週刊文春』で連載されている浅田次郎の「一刀斎夢録」を読んでいたら、「…蒲団を柏餅に畳み…」というフレーズが出てきました。敷き蒲団も掛け蒲団も重ねたまま、二つ折りにした様子が目に浮かびますね。
両口屋是清さんに柏餅についてお尋ねしたところ、頂戴したお返事の中に「柏餅は本来、生地で包むのではなく、畳むものでした」と書かれていました。
そうそう、畳んでいるがゆえに、時間が経つと、餅が硬くなって、形が強張ったカエルの口みたいになってしまうんですよね。
今月の新・スイーツの心得は、そんな柏餅が最近なんだか変わってきているぞというお話です。(kimijima)
これは、虎屋の柏餅。畳んでいません。でも、味は最も正統派。