エルメのアトリエを守る、リシャールさん&ドラピエさん
■「ピエール・エルメ・パリ」の取材でアトリエを訪れました。今年のバレンタインの新作「クール オリジーヌ」の作り方を見せて頂いたのです(『料理通信』2月号で、味わうツボ&作るツボを紹介しています)。天下のエルメですからね、仕事を超えて興味津々。出迎えてくださったのは、リシャールさん、ドラピエさん、プレスの近藤清香さん。この日の撮影は、ドラピエさんが作り、リシャールさんがアシストという豪華なキャスティングでした。
リシャールさんとドラピエさん、大物パティシエ2人で、細部まで行き届いたお菓子作りを見せてくださいました。リシャールさんは、ホテルニューオータニのエルメブティックオープン時より、日本のエルメブランドを守ってきた人です。私たちはオータニ時代から取材の度にお世話になってきました。リシャールさんがオータニのエルメを辞めた後、そのポジションを継いだのが、ドラピエさん。フランス語のできない私に一生懸命、日本語で説明してくださるやさしいパティシエです。
2人の大物パティシエ(サイズも)のお陰で取材は極めてスムーズに終了。特別なことは何もしないのが印象的でしたね。ビスキュイ・ショコラとガナッシュ、2つのパーツで出来たケーキなのですが、ごく普通の作り方なんです。でも、食べると、特別の味わい。なぜなんだろう……。後日、私が留守の間に、新商品のショコラボックスを届けてくださいました。パッケージ・コレクターにとってはたまりません、このデザイン。ムラタと奪い合いになっております。(kimijima)
今年のバレンタインボックスから。蛍光色のパッケージはコレクター好み。