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2009年1月16日 (金)

三重食材の旅・その3 最終回

念願の伊勢うどんを食べて、可愛い仔牛たちの顔を見て

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●1月9日(金)、12日(月)のブログから続きます。まだご覧になられていない方は、スクロールしてご覧ください。
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Photo_13
2日目の午前は、干なまこの取材です。なまこは、私にとって理解しがたい食材のひとつ。「これを最初に食べた人って、えらい」、そういった位置付け。もちろん、嫌いじゃありません。なまこの酢の物も好きだし、ばちこ(このこ)も好きです。ただ、生き物としての見た目がちょっとグロテスクというか……。

なまこには、黒なまこ、青なまこ、赤なまことあって、日本料理店で酢の物やこのこになって出てくるのは赤です。黒は干して中国料理に使われます。三重では、従来、黒を捕ることはなかったのが、数年前から干なまこにして輸出しているそうです。案内してくださったのはサン・サービスコーポレーションの吉川俊さん。「なまこは90数%が水なんです。捕ったらすぐ、お腹を割いて、内臓を取り出し、1時間ほどボイル。そこからは、天日干しとボイルを繰り返します」。それによって、10~30cmほどもあったなまこが、わずか小指ほどの大きさに。「ツノがしっかり立っているほうが高価です。味は関係ないんですけどね。中国では姿煮にするので、ツノが喜ばれるみたいです」
大きなツノがたくさん出たなまこが高値になるそうです。

Photo_14そして、最後に訪れたのが、四日市の加藤牧場でした。牛の繁殖と肥育は別々に行われるのが一般的な中で、加藤牧場は出産から出荷まで手掛ける一貫肥育、「加藤牧場牛」という自家ブランドでの販売にも取り組み始めています。四日市市内の農家と提携して、麦藁や稲藁を牛のエサとしてもらい受ける代わりに、牛の糞を堆肥にして提供する循環農業を行いながら、繁殖牛を300頭、肥育牛を650頭育てているんですね。
人懐っこくて、近づくと顔をすり寄せてきます。

Photo_15代表の加藤勝也さんの案内で牛舎を見て回ると、まだ生まれて間もない仔牛が。 「毎月20~25頭が生まれますね」と加藤さん。生まれて5日後には母牛のもとから離され、2週間は哺乳ロボットからミルクを飲む練習をし、2カ月はミルクで、その後は大人と同じエサで育ちます。約28カ月で出荷されていくそうです。「生まれるところからすべて見ている、これ以上のトレサビリティはないと思っています」。ちなみに繁殖牛のほうは、昭和63年生まれの牛もいるなど長生きです。「加藤牧場には牛の一生がある」と感じ入ったのでした。ところで、目指すのはどんな肉質? 「サシが少なくても味のある肉ですね。そのためのエサの工夫をしています」。加藤さん、これからはサシより赤身の時代です。応援しています!
ふかふかの寝床の上でくつろぐ仔牛たち。

Photo_2三重の旅は、三重県農水商工部マーケティング室の吉岡俊秀さん、百五経済研究所地域調査部の中畑裕之さんのご案内で回りました。有難うございました。移動の車中、眠ってばかりでごめんなさい、年末進行の疲れが溜まっていたもので……。伊勢神宮の参道まで行きながら、お参りはせず、伊勢うどんを食べて、キスの干物を買っただけで帰ったこと、神様、どうかお許しください。これも仕事だったのです、仕事。(kimijima)

伊勢神宮の参道には「お拔い町」と「おかげ横丁」、情趣豊かな通りと一角があります。写真は赤福本店。

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三重の食材が気になり始めたら、新丸ビルにGO!!

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東京新丸の内ビルディング
三重県フェア[MARUNOUCHI house Meets MIE]開催中!

1月13日~25日の間、丸の内ハウス(新丸の内ビルディング7階)内8店舗のレストランで、三重県食材を使った創作メニューが味わえます。

【期 間】 1月13日(火)~25日(日) *但し18日(日)は休館日です
【会 場】 新丸の内ビルディング7階 丸の内ハウス

2009年 1月 16日 ルポ |

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