■前オーナー会社の民事再生法適用による衝撃の閉店から、3カ月あまり。三ツ星シェフ、アラン・デュカス氏がプロデュースするフレンチレストラン「ブノワ」が12月4日、営業を再開しました!この日に先立ち開かれた、「祝!ブノワ復活」×「祝!フードジャーナリスト会議(放送作家わぐりたかし氏主宰)発足2周年」のコラボディナー。会場にはデュカス氏も駆けつけ、お祝いモード一色の、笑顔に溢れた夜となりました。
手前から、放送作家のわぐりたかしさん、乾杯の音頭をとる作家・横川潤さん、シェフの小島景さん、アラン・デュカス氏、グループ・アラン・デュカス日本代表のファブリス・ルノーさん。
ブノワ閉店のニュースが、突如として伝えられたのは8月13日。TRIPPA隊には大きな衝撃が。というのも、実はその前日、連載「クリエイション魂」の取材に、キミジマが小島景シェフの元を訪れたばかりだったのです。ブノワスタッフにとってもニュースは晴天の霹靂だったとのこと。『料理通信』10月号誌面で、こちらを見つめる小島シェフの力強い眼差し…。この数カ月、その姿を眺めては、シェフの中のドラマに思いを馳せずにはいられませんでした。
ディナー当日は、乾杯前の挨拶で元気な姿を見せてくださった小島シェフ。
「料理はただ食べるだけのものではありません。
その背景には文化や精神が広がっています。
料理を通じて、フランスの色々な側面を日本のみなさんに紹介し、楽しんでほしい。
そして私は、人間としてもっと成長し、
ブノワを素晴らしいレストランに仕立て上げていきたい」
言葉の端々から感じられるシェフの謙虚さ、禁欲さ、そして料理することへの喜びと渇望に、思わずうるうる。そして、デュカス氏が小島シェフについて述べた言葉。
「コジマはフランス人以上にフランスのエスプリを持つ。
彼は、この東京でフランスを再現することが出来る。
私は彼を日本の現地スタッフではなく、フランスからのスタッフと考えている。
このレストランの主人公は彼だ」
絶大な信頼です。こちらにも思わずじーんとしてしまいました。
シェフの料理には、フランスがぎゅっと詰まっています。地に足の着いた嘘のない味わいです。決して飾り立てることをしないため、見た目は華美ではありませんが、口の中は華やかに。皿の上に無駄がなく、洗練とは何か考えたくなります。
東京に、素晴らしいレストランが戻ってきました。(watanabe)

(左)魚料理「ヒラメのロースト ソースピストゥ」。(右)肉料理「アントルコートのポワレ ソースボルドレーズ」。
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……余談ですが、ブノワを訪れた際には化粧室に行くのもお忘れなく。地上10階のガラス張りの窓から東京の夜景を独り占めできます(ガラス張りなのは個室でなく、化粧台部分ですよん、念のため)。