料理通信ONLINE「新・スイーツの心得」今月は?
■秋は、スイーツ好きにとって、慌しい季節です。
この時期しか食べられない秋素材の逸品が続々登場する上に、クリスマスケーキの心配もしなきゃいけなくて、秋冬のニューコレクション、バレンタインの噂も聞こえてくる……。
チェックしなければいけないことが山のように襲ってくるのです。
「この時期しか食べられない」と言えば、和栗のモンブランが筆頭でしょうか。
栗きんとんもいいけれど、和栗のモンブランは捨てがたい。軽~いホイップクリームとメレンゲが和栗のペーストを引き立てて、栗の味わいもひとしおです。
そして、「この時期しか食べられない」もうひとつが「タルト・タタン」。リンゴのとろとろ加減とキャラメリゼ加減に店ごとの差があって、つい食べ比べしたくなります。
これまでのお気に入りは「オーボンヴュータン」「スリジェ」でしたが、「ルコント」の「タルト・タタン」を食べて、久々にケーキで驚愕しました。「これは、飴色玉葱のりんご版だ」。リンゴの形が完全になくなるまで、とろとろに煮詰めて、濃~い焦げ茶色にキャラメリゼしてあって、もはやリンゴではありません。甘酸っぱい茶色い物体が、フィユタージュのタルト生地に詰まっている……。素材から離脱して、別次元の物質へと昇華されているのです。完全にノックアウトされました。まったくフランス人の考えることは……。
今月の「新・スイーツの心得」は、そんなフランス人、ルコントさんのお話です。(kimijima)
チーズケーキも群を抜くおいしさです。フランスで食べるタルト・フロマージュと同じ味がします。
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