パンを切るには、すぐれたナイフが必要です。
■今回のパン特集の扉ページを「シニフィアン・シニフィエ」のパンで飾るにあたっては、「クラム(中身)を見せる」というのが絶対条件でした。「シニフィアン」のパンの特徴は、中の「気泡」にあるからです。ボコボコ開いた大きな穴が、志賀さんのパンのおいしさの秘密でもある。「穴」に、今回のテーマ「パンの新常識」が象徴されていたのですね。
いかに「穴」を見せるか。
カットすればいいだけの話ですが、いざ、撮影となって、ひびりましたね。なにせ表面はバリッバリ、それこそフランス人が言うところの「クルスティアン」に焼けている。完全に「おかき」状です。ナイフの刃をはじくのが、目に見えています。おまけに、「シニフィアン」のバゲットは、細くて長い。見るからに切りにくそう……。
撮影スタンバイOKのカメラマン、「じゃ、切って」。う~ん、怖いよぉ。と、思い出しました、「そうだ、オグラが撮影で使ったビクトリノックスのパンナイフがあったはず」。普段オフィスで使っているパンナイフを、オグラのデスクから引っ張り出したビクトリノックスに換えて、さぁ、カット。う~ん、やっぱり失敗しそうで怖いキミジマ、料理上手のオガワを連れてきて、オガワに切ってもらうことに。ああ、お見事です。すばらしい断面!
ビクトリノックスさんとオガワのお陰で、特集扉は「パンの穴」をバッチリお見せしています。どうぞ、ご覧ください。(kimijima)
■さてさて、ムラタはビクトリノックスの担当・石渡さん&久保さんの原稿確認中に、気になる情報をまたまたGET! 工場で生産される自動パン製造機のクープ・ナイフにビクトリノックスの刃が使用されているというのです! 機械萌えのムラタ、たまりません。クープがきれいに入るからと採用されているそうです。フランスのパンメーカー(Mecatherm entwick elt)らしいのだけど・・・。本場は、大量&自動でも切れ目の美しさを求めて専用の刃をメーカーに発注しているのだね~。この刃のクープが入ったパン食べてみたいよ~。(murata)
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