「素朴系菓子女子部」とは
■実現しそうで、いつまで経っても実現しない企画というのがあります。
今回のスイーツ特集でも見送られてしまったお蔵入り企画が、「素朴系菓子女子部」。
「なんじゃ、そりゃ」って感じですが。
雑貨屋でクッキーが売られていることって、ありますよね。たとえば、六本木ヒルズの「ミュゼ・イマジネール」。テーブルウェアと並ぶようにして何気に置かれています。その顔ぶれが時々変わる。仕事ではバリバリのプロのパティシエのお菓子ばかり相手にしていることもあり、ささやかで控えめな存在感が可愛くて、ある時、買ってみました。これが予想外のおいしさ! きっと、パティシエ志望(いや、もうパティシエか)の女の子が自宅を改造したキッチンで焼いているに違いないと思わせる素朴さなのですが、味はちゃんとしてるんです。考えてみれば、「ミュゼ・イマジネール」って、いがらしろみさんのジャムを逸早く扱ってた店だし、もしや登竜門?
オグラと「素朴系菓子女子部」企画を立ち上げ、ひそかにネタ集めをしていたのですが、いざスイーツ特集を組むとなると、やはりプロのパティシエたちの圧倒的な存在感には勝てず、あえなくお蔵入りに……。
というわけで、ここで公開しちゃいます。ほら、どれも、なんとも言えない手触り・歯触り・舌触りの良さがあるでしょう?
今回のスイーツ特集(『料理通信』9月号)で言えば、“買って食べられるフランス地方菓子MAP”もこれらのお菓子に通ずるものがあります。なごみのひと時のおともにどうぞ。(kimijima)
(左)「ひなた菓子」という名前。いかにも素朴系
(右)これは、オグラの湯布院みやげ。女子部ではなさそうな、プロの気配を感じます
(左)これはパリのポワラーヌ製。「素朴系職人部」です
(右)これもパリみやげの修道院菓子です。尼さんが焼いているのだから「素朴系女子部」に変わりはなかろう。渡辺紀子さん、ありがとう!
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