アートなマカロン
■滋賀県の「ドゥブルベ・ボレロ」のオーナーパティシエ、渡辺雄二さんから、マカロンとボンボン・ショコラが届きました。
渡辺さんは、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの会員さん。会合があると必ず上京して出席します。で、会合が終わると、わが料理通信社の近くにあるイタリアン「ヴィンチェロ」を訪れ、齋藤シェフと親交を深めるのがお決まりのコースなのです。今年は、齋藤シェフのイタリア・ワイン買い付けの旅に同行。チーズケーキに合わせる白やスプマンテ、ボンボンに合わせる赤を仕入れてきたそうです。
このマカロン、色鮮やかだけれども表面がマット。独特の色彩です。色粉だけでなく、素材自体を生地に加えているせいだとか。どこかアートっぽい趣きが素敵です。(kimijima)
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■今週の「逸品ものがたり」は、「壺屋総本店」の壺々最中です。寛永年間(1624~44年)創業、「鬼平犯科帳」にも登場し、明治維新で一度は廃業を決意したものの勝海舟の助言を受けて再出発。350年にも及ぶ歳月にわたり、江戸が東京となり世界都市TOKYOとなる様を、本郷の街角でひっそりと見守ってきました。壺々最中は、明治に入って鋳物型の製造が始まったことで作られた名物菓子。日本の菓子の歴史の一片がここに刻まれています。(yagi)
詳しくは、本日の『朝日新聞』朝刊をご覧ください。
*連載は東京および関東の『朝日新聞』マリオン欄(毎週木曜日)に掲載されています。横浜市のみ、翌週火曜日の掲載となります。
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