日本人に生まれてよかった
■先日、「虎屋」広報部 伊藤 郁さんと藤田華代さんが編集部を訪ねてくださいました。粽と柏餅を携えて! 伊藤さんは現在、広報という立場ですが、元々が熟達の職人です。伊藤さん自ら作った粽とのことで、編集部は沸き立ちました。慣れた職人さんですと、1時間で50~60本の粽を巻くのだそうです。この季節は10人くらいで一斉に粽作りに取り掛かるのだとか。「ほら、こうして巻くんですよ」と、キュキュッと手元の葉を締めて、くるくるっと紐(茎?)をゆわえるところを見せてくださいました。緑の葉に包まれたキリッと美しい姿、葛菓子だけの極めてシンプルな構成、やんわりとした葛の食感、控えめな味わい……粽のすべてが「日本の美」そのものですね。「日本人に生まれてよかった……」と心の底から思いながら味わったのは言うまでもありません。
⇒キリリと美しい姿。サムライの髷のよう?(篤姫の瑛太がいいねぇ)。水仙粽(葛と砂糖だけ)と羊羹粽(あん入り)の2種。柏餅は、こし餡とみそ餡の2種。どちらも食べたいので、みんなで分け合いました。
もうひとつ、お訪ねくださった理由が、小形羊羹のリニューアルのご報告です。従来は2本入り、森永ハイクラウンのようなパッケージだったのが、1本ずつの素敵なパッケージになりました。そして、ニューフェイス「はちみつ」味が仲間入り。カナダ産クローバーのハチミツが使われているとのことですが、純然たる和菓子にしてどこか洋の趣きがあって、私、一番好きかも。東京ミッドタウンで限定発売される虎屋さんのはちみつ羊羹(今年の販売はすでに終了)も、フランス人に食べさせたい美味です。(kimijima)
↑小形羊羹。オグラは棚や引き出しに仕舞っておいて、忘れた頃に発見しては、喜びに打ち震えて食べるのだとか。(気持ちはドングリを隠すリスとでも言えばよいでしょうか。特に深夜、仕事の合間に見つけた時は、かなり嬉しいです。オグラ談)
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■TRIPPA通信+1よりINFORMATION
Une Lettre de Nice>>>
「松嶋啓介のニース便り」を更新しました。
八芳園での「さくらフェア」を無事終えた松嶋シェフ。今回のおたよりは、「さくらフェア」への意気込みを熱く語った超大作です。必見。
世界を飛び回る松嶋シェフが、次号『料理通信』6月号(5月7日発売)で「食のプロを刺激する店」に登場します。シェフが刺激されている店とはいったいどこ? こちらも必見です。
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