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2008年4月 9日 (水)

【速報】 イタリアワイン・スキャンダル part2

イタリアのワイン見本市「Vinitaly」(4月3~7日/ヴェローナ)の会期中、人気経済誌『L'espresso』(週刊)が暴露した、3つのワインスキャンダル。2つ目のスキャンダルとは・・・

Lespresso2つ目のスキャンダルは、ワインは20%ほどに過ぎず、残りは水、砂糖、化学薬品、挙句の果てには塩酸、硫酸をミックスしたものが、ワインとして7000万リットル、市場に出回っている、というニュースである。これらの成分は、すぐには人体への支障がないが、長い間に発ガン性をもたらすという恐ろしいもの!

イタリアでは、ワインを造るのに砂糖を添加してはいけないと法律で定められている。が、禁止の砂糖を添加しても、砂糖(サッカロース)の分子を分解する塩酸と硫酸も同時に加えると、品質チェック時にはすでにブドウ糖と果糖(どちらもブドウに含まれる糖)になってしまっているため、ばれない、というトリックがある。

これらのワインはガラスボトル、フィアスコ(トウモロコシの皮と麦で編んだカバー付ボトル)、あるいはテトラパックに入った、チェーンスーパーや食料品店で、1リットル70セントから2ユーロほどの値段で売られているものだ。

北イタリアはヴェローナ、モデナ、ボローニャ、クーネオ、アレッサンドリア、そしてペルージァ、プーリアとシチリアにある約20社のワイナリーが疑惑をかけられた。添加物のお陰で、生産者は10分の1の費用でワイン(?)を造り上げていたそうだ。

22年前にイタリアで起きたメタノール(メチルアルコール)入りワイン事件をご存知の方もいるかと思う。死亡者19人、失明した人が15人。なんと、同じワイナリーが上記の20社の中に入っているのである。昨年9月からの調査で、このワイナリーに出向いた調査官が、調査中、蒸気を吸い込んで気を失い、救急車で運ばれた。ここのオーナーはすでに逮捕されている。

22年前に世界からの信用を失い、しかしながら勇気と情熱を持った人々が何年もかけて再建し、花開いたイタリアワイン界……今回も立ち直ることができるのだろうか?

●スキャンダルその1はコチラから

文―池田美幸
明治大学農学部卒。1986年渡伊。イタリアにてソムリエ、チーズテイスターの資格を取得。食品・ワイン関係の通訳・コーディネートを手掛けている。2007年は、イタリアソムリエ協会ロンバルディア支部発行のワインガイドブックVINIPLUSのテイスターとしても活躍。現在ミラノ在住。

2008年 4月 9日 WORLD TOPICS |

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