切腹か賄賂か?
■今週の「逸品ものがたり」は、新橋「新正堂」の切腹最中です。忠臣蔵討ち入りのきっかけとなった浅野内匠頭切腹の地、田村右京太夫屋敷跡に旧店舗が建っていたことから3代目が考案。あんぐりと大きく口、いや腹を開いたような最中の間に、コクのある餡と柔らかな求肥が挟まれています。「腹を割って話そう」という思いをこめたコミュニケーション・ツールとして、また「切腹も辞しません」というお詫びの印に、界隈のビジネスマンたちの強い見方になっているようです。
ところで、田沼意次の所領であった静岡県は相良町に、「ワイロ最中」というのがあるのはご存知ですか?小判型の最中と共に、「したごころ」としたためられたのし袋の入った、相良町の隠れ名物。(緑茶のティーパックが2人分入っているのは、さすが静岡!)
「切腹」覚悟の誠意を見せるか、「ワイロ」を渡して許しを請うか。
さて、あなたならどっち?(yagi)
詳しくは、本日の『朝日新聞』朝刊をご覧ください。
*連載は東京および関東の『朝日新聞』マリオン欄に掲載されています。掲載は毎週木曜日で、横浜市のみ翌週火曜日となります。
2007年 12月 13日 INFORMATION | 固定リンク
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