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2007年7月14日 (土)

パンとチーズを楽しむ講習会開催

「フランスチーズ鑑評騎士の会」(シュヴァリエ・デュ・タストフロマージ)という会があります。伝統的チーズの製法、そしてチーズの製造と販売に携る人々を保護・支援する会です。すでに50年以上の歴史を誇り、現在では、世界各国に1万5千人もの会員を擁しています。

Kaijou_re_2先月末、その日本支部が、「ビゴの店」オーナーシェフであり、自身もフランス鑑評騎士の称号を持つ藤森二郎氏を講師に迎えて、講演会を催しました。題して『パンが美味しければチーズはもっと美味しい!』。講演会というからには、難しいお話かしら・・・と思いきや、とんでもない!冗談や思い出話も交えつつ語られる藤森シェフの話に、会場から笑いが起こることもしばしば。
フランスと日本の文化の違いや、近年の日本のパン屋のレベルの高さ、パン職人としての仕事についてなども話題にのぼり、1時間ほどの講演はあっという間に終了となりました。

Fujimori_re■トップシェフだって昔は・・・
「僕にとって、最初のパンの記憶というのは、大きな缶に入ったジャムやらあんこやらマーガリンを食パンに塗って食べる、アレでした。ワインなら、赤玉ポートハニーワイン、チーズは6Pチーズでした。」
今でこそ、日本を代表するブーランジェである藤森シェフ。でも、昔はそんなもんだったのね・・・と、何だか急に存在が近くなった気がして、妙にうれしくなってしまったのは、きっと私だけじゃないはず!

■自分のお気に入りの食べ方を見つけましょう
「おいしく作ることは当たり前、おいしく食べることを教えることがこれからのブーランジェの役割」と、師匠であるビゴ氏から教わったそう。
「それで、お店でもチーズを置き始めたんです。最初はなかなか売れなかった。でも、1度で食べきれるくらいの個包装したものを出したら、それが評判で。やっぱり日本は懐石文化なんですね。いろんなものをちょっとずつ食べたい。あと、ポイントは、手頃なものから入ることね。最初から高いのなんて買おうとするから、なかなか先に進めないんです」。
今でも残ったパン・ド・カンパーニュに、チーズをのせてチンして食べるのが一番好きだという藤森シェフ。「自分の好きな組み合わせがわかれば、パンもチーズももっと好きになるし、知りたくなると思いますよ」。
気取らず、肩肘張らず、楽しく食べるのが一番なのかもしれませんね。

  講演会の後は、藤森シェフオリジナルのパン30種と共に、プロ選りすぐりの約50種のチーズが並ぶ「チーズとパンの夕べ」がスタート。

Cheese_re_1Pan_re_1こんなにたくさんのチーズとパンの食べ合わせができる機会はそうそうない、とブッフェの前には列がずらり。「これはどんなチーズですか?」「このパンとは、どのチーズが合いますか?」など、質問も飛び交っていました。


それだけで食べても、もちろんおいしいパンとチーズ。でも組み合わせることで新たな魅力も感じられました。
皆さんも気軽に楽しく、パン×チーズの食べ合わせを試してみてください。(yagi)

2007年 7月 14日 EVENT(食の世界の様々なイベント) |

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