チーズラベルの新連載が始まります
キミジマサワコのチーズラベル・コレクション <1>
キミジマは、チーズラベル・コレクターです。
昔の未使用のラベルをコレクションしています。
この道に足を踏み入れたのは、3年前。以来、もっぱらパリで購入しています。
軽い気持ちで始めたのですが、「これは、もしかしたら、とんでもない世界に足を踏み入れてしまった……」と気付いた時には後の祭りでした。
キミジマはそれまでパッケージ・コレクターでした。自分が食べたお菓子のパッケージをせっせと保存していました。当時の編集長に言われたものです。「君の部屋、大変なことになっているんじゃないの?」。「いいえ、ちゃんと折り畳んで箱にしまうから、そんなことありません」などと言っていたのですが、まあ、実際、増えることは増える。嵩張ることは嵩張る。
で、ある時、パッケージ・コレクター廃業&ラベラー(ラベル・コレクター)宣言をしました。ラベルなら嵩張らないから、という理由でした。
ある年のパリ・バカンスで、未使用の古いチーズラベルに出会いました。あまりの可愛さに、数枚買ってみました。短期間のうちに、次から次へと見たこともないデザインのラベルと出会い、気付いたら、けっこうな枚数を手にしていました。そして、ふと、思ったのです。「自分が食べた物のパッケージを保存するのとは意味が違う。これは、お金を出せば買えてしまう世界だ。欲望のままに高額品を買ってしまう可能性がある。危険だ……」。そうです、正真正銘の「コレクター」の世界に身を投じてしまっていたのです。
でも、まあ、そんなに心配するほどのこともなかったかもしれません。チーズラベルでそれほどの高額品があるわけない(本当か?)し、そもそも私には潤沢な資金がないのですから。
これから、ブログ上で、キミジマのチーズラベル・コレクションを披露していこうと思います。自慢ってやつですかね、すみません。見せたいという欲望があるのもコレクターの常ですね、すみません。
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チーズラベルの図柄には、いつくかの系統があります。
1.牛(羊、山羊、etc.)
2.牧場風景
3.女性(農婦、女神、etc.)
4.修道士
5.動物(犬、猫、馬、etc.)
6.その他(夜空、食卓、etc.)
が主だったところでしょうか。1+2、1+3の組み合わせもポピュラーです。それと、なぜか「入れ子」柄になっている(絵の中にそのラベルが描かれている)ことが多いのが特徴です。
今回、ご紹介するのは、チーズラベルの基本パターン。
・円の中心部に絵、外側をチーズ名が取り囲む。
・チーズ名には、産地の名称が入っている。
・女性と牧場風景の図柄。
・成分表示がある。
・シンジケートの表示が入っている。
・入れ子柄になっている。 ところで、チーズラベルの面白さは、「デザイン性があまり高くない」ところにあります。やたら具象的で素朴な絵を文字が取り囲むことで、ぎりぎりラベルデザインとして成立しているというレベル。左はその典型ですね。
もちろんそれだけじゃなくて、右のように、伝統的なスタイルから離れたデザインのものもあります。時代が後になってからの製品と思われるのですが。当分の間は、クラシックなタイプからご紹介していきたいと思います。
2006年 7月 25日 トリッパ隊のつぶやき | 固定リンク
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