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2006年4月 1日 (土)

要チェック! 地方イタリアンの最新案内はじまります

今月から分家ブログ「TRIPPA通信+1 go to the countryside!」がスタートします。地方で独立を選んだイタリアンのシェフたちを『イタリアに行ってコックになる』の著者である井川直子さんが取材します。第1回目は序章として、TRIPPA通信にて井川さんからのメッセージをお届けします。

■地方発、2006年イタリアンの最前線 ~序章

osano4  何年か前、イタリアで修業中の日本人コックを取材したとき、「帰国したら田舎に店をもちたい」と答えたコックが少なからずいたことに、驚いた。 

 たしかに食に関して郷土色の強いイタリアでは、美味しいリストランテほど交通不便な田舎にあることが多い。そして土地の食材に誇りをもち、好んで使うシェフがほとんどといってもいい。そんな店で修業するうちに、日本人としての自分たちはどうなのか……と考える日本人コックが、増えてきたのだ。

 いや、以前からいたのかもしれないけれど、現実問題、理想と経営の両立は難しい。
 イタリア料理店にはピッツァが必ずあると思っているお客、たらこパスタはないの? と聞かれるせつなさ。ニーズに合わせて作りたい料理を妥協するうち「地方に埋もれる」感覚が、コックたちに芽生えてきても無理はない。

 けれど時代は変わり、イタリア料理がすっかり日本に定着した今、食べ手も育ち、環境は整いつつあるんじゃないだろうか。コックたちの中には東京や、料理人としての修業さえ飛び越して直接イタリアへ行き、故郷で店を構える者も現れている。

 とくに若い世代に多いのが、シェフとしてどれだけ成功するかというより、どんな生き方をしたいかを優先する考え方。というより「成功って、なに?」と真面目に返す人たちだ。
「有名になる」も「たくさん稼ぐ」もあっていい、でも「いつでも魚釣りができる所に住む」のも「この土地でしかあり得ない料理を作る」のもいいじゃない? と。

 実際、やりたい料理を作りながら、経営も成り立っている地方の料理人はまだ少数派かもしれないけれど、それでも確実にいるような気がする。
 そんな期待を込めて始めたこのシリーズ。日本の地方発、2006年イタリアンの最前線はどんなことになっているんだろう?

文:井川直子(いかわ・なおこ)
広告代理店を経てフリーコピーライター、ライターに。現在、雑誌等で「食」と「人」をテーマに執筆。著書に、イタリアで修業中の日本人コックをルポした『イタリアに行ってコックになる』(柴田書店)、共著に『麗しの郷ピエモンテ』(昭文社)。蠍座。A型。

* TRIPPA通信+1 go to the countryside! は本日から随時更新していきます。
>>>右のバナーITALIAN in the countrysideをクリック、クリック!

2006年 4月 1日 INFORMATION |

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