味に舌が釘付け、ラベルに目が釘付け
はせがわ酒店「蔵元を囲む会」
3月12日、表参道ヒルズ・多目的スペース[O:]で、はせがわ酒店主催による「蔵元を囲む会」が開かれました。全国から72の蔵元が参加。昼の部と夜の部、2回にわたって、約300人の人々が訪れました。
72蔵の顔ぶれは、いずれ劣らぬ選りすぐり。コの字型にずらり並んだ蔵元さんを前に、右手・山形勢から攻めるか、左手・新潟、長野勢から攻めるかを、しばし思案します。えいっと、左手からスタート。一つの蔵でも数タイプ用意しているところがほとんどなので、「さぁ、どれを試飲させていただくか」でまた思案。そうこうして飲み進めるうちに“地方の特徴” “蔵の個性”“造りの狙い” “技のポイント”が一本一本はっきりと異なること、日本酒がいかに多様かを改めて実感したのでした。
途中、会場で出会ったライターの梅谷曻さんから「東洋美人いいですよ」、銀座「とよだ」岡本圭一料理長からは「料理に合わせることを考えると京都の北川本家でしょうか」とのお言葉をいただき、参考にしつつ、後半戦へ。鹿児島・西酒造では、芋の品種別の焼酎飲み比べで、香り・風味の違いに感動しまくりました。話題の「飛露喜」で人気の理由の一端を感じ取ったあたりで、会は終了。
味わいが舌を釘付けにする一方で、目を釘付けにしたのが、ラベルです。元々がラベルコレクターの私。味の傍ら、ラベルデザインのチェックも怠りなく(こちらのほうが熱心だったりして)進めていた中で、目を惹いたのは復刻もしくは昔のまま組でした。装飾がにぎにぎしくも、見事に計算されたデザインは、「日本の伝統美」と呼ぶにふさわしい。現在企画中の「パッケージ・アワード」にぜひノミネートさせていただきたい、と思ったのでした。(kimijima)
はせがわ酒店
表参道ヒルズ店
東京都渋谷区神宮前4-12-10
表参道ヒルズ 本館3階
Phone:03-5785-0833
2006年 3月 23日 EVENT(食の世界の様々なイベント) | 固定リンク
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