« 味に舌が釘付け、ラベルに目が釘付け | トップページ | フランスで活躍する2人の日本人シェフ -後編- »

2006年3月25日 (土)

フランスで活躍する2人の日本人シェフ -前編-

michelin2006 今年2月、嬉しい知らせが届きました。
2006年度版ミシュランガイドで、
2人の日本人シェフが一ツ星を獲得したのです。
1人は、パリ「ステラ・マリス」でグルメを唸らせてきた、ベテランの吉野 建シェフ。もう1人は、ニースのエネルギッシュな若き料理人、「ケイズ・パッション」松嶋啓介シェフです。
3月中旬、帰国中の2人のシェフにお話を伺うことができました。

 



パリ「ステラ・マリス」吉野 建シェフ
シェフズ・ウィーク レセプションパーティ


ty1  3月15日、「レストラン タテル ヨシノ」で開かれるシェフズ・ウィーク(3月18日で終了)のレセプションパーティにあわせ、ミシュランガイド一ツ星獲得報告記者会見が開かれました。

「仕事は人生と同じく、止まること無く続けるのが、一番大切なこと」。いつもと変わらぬ淡々とした口調で語られた第一声には、吉野シェフの熱い思いが溢れていました。

 パリに「ステラ・マリス」開いてから9年。フランスへ渡った1992年から数えれば、14年もの月日が経っています。日本を旅立つ時、吉野シェフはミシュランの星を獲ることを仲間や友達に約束しました。しかし、ミシュランの星を獲るのは容易なことではなく、長い間「約束したことをできないというのは肩身が狭かった」と言います。

「なぜ星が獲れないのか」。ミシュランの評価に納得できず、ミシュランのオフィスへ乗り込んだこともありました。それでも明確な答えは与えられず、長い挑戦の中で見出した自分だけの答え、それが「続けること」だったのです。

 ミシュランの一ツ星になるらしい、と最初に聞いたのは、2月の初め。故郷・喜界島へ戻っていた時でした。しかし、「まだ確証はない」と、お祝いはお預け。2月の終わり、フランスの新聞『フィガロ』紙で発表されて初めて「ああ、これで獲ったんだ」と実感が湧き、店のみんなで祝杯をあげたそうです。

「ミシュランの星は、僕にとっては本当にうれしいことでした。『目的を果たした』と肩の荷が降りたという気持ちになりました」という吉野シェフ。次なる目標は?

「ま、続けることですね。一つ獲れば、また次(ニツ星)へと進むだけ。お客に喜ばれるような料理を作ることは自分の天職だと考えています」
 
ty2  東京の「タテル・ヨシノ」では、今年3月から2カ月ごとに1週間、「シェフズ・ウィーク」と題して、吉野シェフのスペシャリテに新作を織り込んだコースを提供していくそうです。今回の新作は「鳩のトゥルト」。吉野シェフお得意のパイ包み焼きです。絶妙な火入れといい、パイに閉じ込められた肉の旨みといい、滋味豊かなひと皿でした(写真はパーティ用にご用意してくださった1/6サイズ)。
 次回5月には、喜界島産・豚のローストが登場予定。ベテランシェフから生み出される新たな味わいに、期待が高まります。(seto)

ty3レストラン タテルヨシノ
芝パークホテル店

東京都港区芝公園1-5-10
Phone03-5405-7800

www.tateruyoshino.com

2006年 3月 25日 EVENT(食の世界の様々なイベント) |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フランスで活躍する2人の日本人シェフ -前編-:

コメント

この記事へのコメントは終了しました。