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2006年1月12日 (木)

0号イタリア取材から戻りました

_G6A2277  使命感に燃えています。
 何に? ってビエッラ普及活動に。

 クリスマス前の1週間、0号取材のためイタリア・ピエモンテ州北部の県、ビエッラに行ってきました。上質なウールやカシミヤ製品の産地として知られるビエッラですが、日本人には全くと言っていいほど馴染みのない土地。しかし私には、どうしても行かねばならぬ理由がありました。リーザおばさんの作るバターを味わいに、です。

       バター作りの名人、リーザおばさん


 街の中心地を囲むように美しい山々がそびえるビエッラには、100年前と変わらぬライフスタイルで牧畜を営む「マルガリ」と呼ばれる人々がいます。夏には標高2000mの山小屋に牛を移動させ、澄んだ水と肥えた土で育った草をお腹いっぱい食べさせる。そんなマルガリが育てる牛の乳から作ったバターは、コクがあってとびきりおいしい。中でも村一番のバター作り名人、リーザおばさんのバターを食べたら、他所のバターでは物足りなくなってしまう・・・・・・。

 そんな話を聞いたら、もう自分の舌で確かめずにはいられません。と、かなり個人的な動機で臨んだビエッラ取材でしたが、1週間の滞在で、ビエッラの魅力はバターだけではないことに(当り前ですが)気づかされました。

 ミラノ・マルペンサ空港から車で1時間ほどのビエッラは、洗練された都市文化と自然とが共存する街です。ミラノの「ペック」並みの食材店があるかと思えば、中心地から車で15分も走れば、山の中を歩いて気分をリセットできる。最近ミラノのスノッブな人たちの間では、有名な避暑地ではなくビエッラの山小屋を改装して別荘にすることが人気だそうです。

 しかし何よりの魅力は、「イタリアのスイス人」とも言われるビエッラの人々の繊細な気質。
「本当においしいものを作る人には、変わった人が多い・・・」というのが、この仕事を続けてきて実感するところですが、ビエッラではそうした「やや過剰な人(過剰なくらい繊細な感覚をもち、でもだからこそおいしいものを生み出せる人)」に出会う確率が面白いくらい高かったのです。どんな面々かは0号にて。もちろんリーザおばさんのバターも登場します!(sone)

_G6A2311 _G6A2318 _G6A2323 キレイ好きなリーザおばさんの台所。古いけれどピカピカに磨きこまれた流し。棚はきちんと整頓され、年季の入ったアイロンがいつでもスタンバイ。「リーザの搾った牛乳には塵ひとつ混じっていない」と評判なのも納得です。

写真:北村美和子

TRIPPA通信+1よりINFORMATION
PATISSERIE from Paris >>>
「サダハル・アオキ」の後編が更新されました。

2006年 1月 12日 雑誌制作の舞台裏 |

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