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2005年12月 4日 (日)

新連載 食のプロを刺激する店

気分をリフレッシュしたり、自分をリセットするための店……、
この連載では、食のプロたちが自分へのカンフル剤として訪れている
隠れた名店をご紹介して参ります。

maru3 食のプロを刺激する店 第1回

  刺激する店      「まるます家」 

  刺激されている人 「ロックフィッシュ」 間口一就さん

 銀座のバー「ロックフィッシュ」の間口一就さんが「しびれます……」と語尾も消え入るほど絶賛して止まないのが東京・赤羽にある居酒屋「まるます家」です。ご存知の方も多いと思いますが、赤羽は24時間、お酒の飲める町です。そして粋な飲み方を心得た紳士に出会う確率が、非常に高い町でもあります。
 
 まるます家の営業時間は朝9時~夜の9時まで。間口さんは毎週日曜の午後2時頃、訪れます。間口さんがこの店に魅せられたのは去年の秋から。
「お姉さま方の接客の妙、メニュー札のセンス、値付けが良心的なところ。ここに来るといつも大衆酒場の神様がいらっしゃるな……って思うんですよ。だから自分もあやかりたいと思って、ほぼ毎週来るようになりました」

marumasuall
女将さんのひろこさん(写真左から3人目の方)を中心に、接客を担当しているお姉さま方に、ずらり並んでいただきました。愛らしい笑顔としびれる会話に、つい長居してしまいます。

 お姉さま方の接客を実況中継するとこんな調子です。
「ハイ、かわいこちゃん2つ入りました!」
……これはこの店のメイン酒「富久娘」のオーダーが2本入ったという意味です。他にも、ざわめきの中から、ぽつりぽつりとですが、胸がしめつけられるようなしびれる会話が時折拾えます。

maru2  この店には30~40年通い続けている常連さんがたくさんいらっしゃいます。お客さんのほうも心得ていて、常連面する人は誰もいません。新参者にも居心地がいいわけです。
「お客さんも理想的。こんな店になるにはどうすればいいんだろう……」と、間口さんの憧れの気持ちは、来るたびに高まります。
                        メニュー札「スッポン生血」には「生血」にだけ、
                        さりげなく波線が引いてあったり、ウナギの骨
                        「カルシューム」は、ただ「カルシウム」と書くよ
                        りも俄然、効き目がありそうです。


maru6  ところで、まるます家には小憎らしいほどかわいいものがいくつもありますが、そのひとつにお土産用の鰻弁当があります。小ぶりの赤いプラスチックの弁当箱に詰まったそれは、「ロックフィッシュ」で間口さんが作るおつまみに共通した世界を感じます。そういえば営業時間もかなり影響を受けているような……(ロックフィッシュの営業時間は欄外でご確認いただけます)。

お弁当は1000円~。赤いプラスチックの箱にみっちり詰まったご飯とウナギは、見ため以上に食べ応えがあります。働いている皆さんのお肌が男女共に美しいのはウナギ効果ですね。


 日々、模索&前進を続けられるのも、「師」となる店があればこそ。このシリーズでは、食のプロたちを刺激している店を尋ねて参ります。どうぞ、お楽しみに!

まるます家
東京都北区赤羽1-17-7●Phone03-3902-5614
●9:00~21:00LO 21:30閉店●月曜休
アクセス:赤羽駅から徒歩3分。

maru0ロックフィッシュ
東京都中央区銀座7-2-14-2F
●Phone03-5537-6900●平日15:00~翌2:00(ハッピーアワー15:00~17:00)土曜15:00~23:00、日曜・祝13:00~22:00●無休

「ロックフィッシュ」の間口一就さん。まるます家に通い始めて早1年。「なるべく2時間で帰ろうと思うんですが……」。昼から気持ちよく酔える店は貴重です。

2005年 12月 4日 食のプロを刺激する店 |

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