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2005年12月10日 (土)

パリのパティスリー案内が始まります!

来週から分家ブログ「TRIPPA通信+1 from Paris」がスタートします。
パリのパティスリーの最新傾向を、
パリ在住のジャーナリスト・伊藤文さんがリポートします。

第1回目は序章として、TRIPPA通信にて伊藤さんのメッセージをお送りします。


■パリのパティスリー取材ノートから 
  ~プレリュード


books 来年2006年の春、パリのL'IF社より、『パリとパリ近郊のパティスリーガイド』が刊行される予定です。同社は2000年に創立したばかりの若い出版社ですが、04年に出版された 『パリのブランジュリーガイド(Le Guide des Boulangeries de Paris)』は、世界ブックアワードでもフランス部門で受賞するなど、その評価を高めつつあります。
 
 来年刊行予定のパティスリーガイドは、ラジオ番組などで活躍するスイーツジャーナリストのシルヴァン・エティエンヌと歴史学者のフィリップ・シュミット=クメルリの共著。150軒ものパティスリーの紹介に加え、さまざまなパティスリーの歴史なども掘り下げて構成するということで、ガイドの域を超えた、読み応えのある内容になりそうです。
 
 その2人から、私にもガイドに記事を書いてくれないかと、依頼がありました。

「どのパティスリーの厨房にも、日本人の研修生の姿を見ないことはないくらいの状況に驚いている。また最近は、サダハル・アオキのようにパリで店を持ち、逆にフランス人のクリエイションに影響を与え始めている。パリのパティシエたちはというと、抹茶などの素材を違和感なく使ったり、研ぎすまされたフォルムを好んだり。パリにおける、そんな日仏融合を、日本人ジャーナリストの目にはどのように映り、受け止めているのか。そんな内容の記事を書いてくれないか」と、シルヴァン。
 私自身、日本の素材がフランスパティスリーにとけ込み、新たな世界を作り出していることの面白さを感じているのと同時に、もっと日本について、総体的にフランスの人たちに伝えていくべきじゃないか、という思いもあり、二つ返事で引き受けました。

 フランスに来て多くのことを学び日本に帰るという日本人は多いものの、その逆は本当にひと握り。しかし、日本に対する好奇心がこれほど高まっているのは、それこそ20世紀初頭以来ではないでしょうか。
 私の壮大な計画はさておき、このガイドへの参加が一つの突破口になるのでは、と思ったのでした。
 
 このテキストを仕上げるにあたり、主だった店に、改めて足を運ぶことにしました。おそらくガイドの原稿は、包括的な内容になるでしょう。取材記録は私の中にだけ留まってしまうことになります。
 味の記憶は未来においては不確かです。取材記録には、未来へのヒントが含まれるはず。それはたくさんの人に伝えられるべきなのでないだろうか・・・。そこで、私の取材ノートを日本の皆さんに公開していくことにしました。

 この取材ノートが日仏の架け橋のほんの一端になることを祈りながら、パリの才能あるパティシエさんたちのクリエイションと、日本へのラブコールをお楽しみください。

文 伊藤文(いとう・あや)
美食愛を舌と胃袋、筆で追求する食文化ジャーナリスト。93年よりフランス在住。メニューの行間にシェフのエスプリを読むことを愉しみとする。訳書にグリモ・ド・ラ・レニエール著招客必携中央公論新社など。蟹座、O型。


*TRIPPA通信+1 from Paris の更新は毎週月曜、木曜。

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2005年 12月 10日 WORLD TOPICS |

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