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2005年12月17日 (土)

ビオのワインとビオのパン PARIS編

 10月にパリへ行って感じた“ビオ(オーガニック)”への意識の高まり。以前に比べて一段と、さまざまなシーンで「BIO(ビオ)」の文字を目にすることが多くなったような気がしました。(seto)
 
■やさしくて素直なビオのワイン

 特にビオのワインは大きな支持を集めている様子。私もすっかり、心奪われてしまいまいした。ブドウの自然な味わいや香りが感じられて、やさしくて素直なのです。一気に酔いが押し寄せるというのではなく、ふんわり包み込まれる感じ。「たくさん飲みすぎたかな」と思っても、体が軽くて、頭も痛くなりません。
 マドレーヌ広場近くには、「La Vinia(ラ・ヴィーニャ)」という、ビオ・ワインをたくさん扱う大きなワインショップがあります。また、街のあちらこちらに、bar a vinやbistro a vinといって、ワインショップ(食材も売っている)とビストロを兼ね揃えた小さな店で、ビオのワインをたくさん揃えているところがあります。ここでは、カジュアルな食事とともに、おすすめのビオのワインをグラス1杯から楽しむもよし、ワイナリーから直接仕入れた、とっておきのビオのワインを持ち帰るもよし。
 パリの人たちは、特に気負う風でもなく、自然体でビオのワインを楽しんでいました。

A-1「カーヴ・ミアール‐クレムリー」は、その名からも分かるように、クレムリー=乳製品を扱う店を改装して作られた、かわいいお店。この日のランチは、リゾットを詰めたズッキーニで、ビオの白ワインのナチュラルな味わいにぴったり。

Caves Miard-Cremerie

9, rue des quatre vents 75006 Paris
tel: 01.43.54.99.30

A-2










B
元「タイユヴァン」のシェフ・パティシエだった、Bertrand Bluyがオーナーシェフを務める「レ・パピーユ」。料理はもちろん、ビオのワインもたくさん揃っていると評判です。

Les Papilles

30 rue Gay-Lussac 75005 Paris
tel: 01.43.25.20.79






■おいしくてカラダにもいいビオのパン

 一方、ビオのパン屋も人気です。ミッシェル・モワザンの100%ビオの店、「ル・パン・オ・ナチュレル」も店舗数を増やしており、スーパーの「モノプリ」でも、「モワザン」のビオのパンを販売していました。

 「ビオのパン」を正式に名乗るためには、有機産品の認定証である“ABマーク”が必要。食品の場合、含有物の95%以上がビオを起源とするものでなくてはならず、ビオの粉とビオでない粉とを併用することもできないし、お店にとっては、認定のための経済的負担も少ないとは言えません。それでもなお、ビオのパン屋が増えているというのは、それだけ人々の関心が高いということなのでしょう。ABマークを掲げずとも、ビオの粉を使っているパン屋も増えているようです。
 
 私のお気に入りは、「ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」の「パン・ビオ」(パン・ド・カンパーニュ)。きめの細やかな生地で、やさしい酸味と甘味。聞けば、天然酵母にハチミツ、シナモン、バニラを加えているとのこと。かといって、それらが存在を主張するわけではなく、隠し味のように全体の味わいにコクを与えています。
 確かに、ビオのパンだからといって、味や食感が大きく異なるわけではないかもしれません。しかし、ビオに果敢に取り組んだブーランジェたちの作るパンには、並々ならぬ熱意と高い技術が感じられます。少なくとも、おいしい上に体にいいとなれば、より気分がいいもの。わざわざメトロに乗って買いに行った甲斐のある味わいでした。


C
夕方にもなると、「ラ・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ」は店の外まで大行列。売り場のすぐ横に窯があり、次々にパンが焼き上げられていく様子を見ることができます。ハード系のパンのほか、焼き色の美しいヴィエノワズリーや素朴な菓子もたくさん並んでいました。

La Boulanger de Monge

123 rue Monge 75005 Paris
tel: 01.43.37.54.20




*次回は、ビオへの関心の高まり-日本編です。

2005年 12月 17日 WORLD TOPICS |

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