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2006年2月 6日 (月)

#7 ボン・マルシェ

高感度な人たちが集まる百貨店のパティスリー事情

 ボン・マルシェ食品館「グラン・デピスリー・ ド・パリ」の2階には、セバスチャン・ゴダールが控えるが、1階の入り口付近にあるパティスリーコーナーも売れ行きはとてもいいようだ。

 以前は、MOFのニコラ・ブッサンがシェフ・パティシエを務めていたが、現在は、MOF料理人のジャン=ジャック・マセの指揮下にあり、他コーナーに比べると仕上がりのクオリティに欠けるように見受けられる。それでも、日本の素材を使ったパティスリーが展開されていたので、目を見張った。

Bon2_1   ひとつは「Mirlithe(ミルリテ)」。けしの実をふんだんに焼き込んだビスキュイにシロップを含ませ、柑橘系のジュレを敷き、抹茶のクリームを重ねたもの。もうひとつは、グリーンティーとミントのマカロンだ。

 セバスチャンが言っていたように、ボン・マルシェ食品館の客層は、より新しい食材や食品を求めてくる高感度な人たちが多い。だからこそ、お決まりのパティスリーではなく、より新しさを感じさせるような何か、が求められる。それは、フォルムであったり、食べ方であったり、味わいであったりするだろう。そんなお客の心をくすぐるものとして、抹茶、緑茶が選ばれたということ。食品館1階の奥にある、お茶専門コーナーにも、抹茶や緑茶が売られている。

Bon_1  肝心のお菓子だが、正直言って、大量生産的な側面が見え隠れし、見た目からはあまり魅力を感じなかったが、味わってみると、これがなかなよい。ミルリテは、けしの香ばしい味わい、そしてしっとりとしたビスキュイと抹茶クリームのテクスチュアのハーモニーがよく、爽やかな柑橘系の風味が、全体の味わいを助けてくれている。また、緑茶とミントのマカロン。そのけばけばしい色合いはさておいて、ミントの香りに負けず、緑茶の芳香が立ち、オリエンタルな調和を奏でていたのは、悪くない発見だった。

 大きな百貨店食品館は、今の傾向を如実に表すので、こうした日本びいきの傾向は、これからも深まりそうな予感である。


Grande Epicerie de Paris
Bon Marché 内
26~38 rue de Sèvres 75007 Paris
Tel:01.44.39.81.00 (国番号33)

2006年 2月 6日 |

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