#32 ハーブ
ニースから車で約20分ぐらい行ったところにCarrosという小さな街があり、この小さな街から少し離れたところに、Gattiersという村はあります。
この村に「Marius Auda」というハーブとサラダのとても大きな会社があります。
自分の知識不足だったのですが、ものすごく大きな会社で、ヨーロッパのいろんな国にハーブを届けている一番大きな会社だそうです。そんな会社があったなんて……ニースに住んで5年にもなるのに知らなかったなんて恥ずかしいです。
ここ数年この会社で、食用花の生産を始め、とても力を入れています。ご近所さんと言うこともあって、たまにサンプルなどを頂いてお店で試作を行っています。
今回は理由が二つあったので、Carrosまで行ったのですが……
一つは、毎年行われる2月のニースのカーニバル中、お店でお勧めメニューとしてディナーに“Manu Bataille de fleurs(花合戦メニュー)”、それからランチに“Menu Carnaval(カーニバルメニュー)”をやるので、それに花が必要で見学したかったこと。
もう一つは、蕪と手長海老のラビオリに米酢と蜂蜜のドレッシングの一皿のために、アクセントとしてちょうどここ最近咲き始めたローズマリーの花を使いたかったので、Carrosまで行ってきました。(たまたま高速の休憩所でローズマリーの花を見ていたので、無性に使いたかったからです)
●Carros(カロス)
いろんな会社の工場が多いこと、それからイチゴの生産で有名な街です
うちのお店でも少々高いですが……季節になるとCarros産のイチゴ、それから森イチゴをたくさん買っています。
食べたことがある人はわかってくれると思いますが……これが本当においしいんですよね~~~
工場はものすごく大きく、クリーンでとってもびっくりしました。案内は社長のサンダリーヌさんにしてもらいました。サラダを育てている土壌から、それから発送の過程まで……ハーブ、それから花について、知らないことがたくさんありましたし……非常にいい勉強になりました。やはりその場で食べるのは一番です!!
早速、サラダポーピエ、マスタード菜、ビーツの葉、サリエット、メリス、カプシーヌ、ボラーシュ、アナナスソージュetcなどを買ってお店に持って帰りました。
このサラダ、ハーブ、花をどう使うかは今週のお楽しみです。
早速、子羊、ホタテ、サーモン、鯛などにあわせて使っちゃいました……気分はパリの三ツ星シェフです(笑)
個人的にですが……僕はカプシーヌが大好きで、シンプルに人参ジュースと一緒にミキサーにかけて飲むのは大好きです!!
地元にこういったすばらしい会社があるのは本当に心強いです!!
たまに足を運んでは、もっと勉強しておいしいものが作れるようになれればと思います。
南仏はそろそろアスパラガスの季節に突入します……今月中にはエクサンプロヴァンスのほうまでスタッフ連れて、見にいってこようと思います。久しぶりの社会科見学です!!
イタリアの市場では、ミニフヌイユ、ソラマメ、曲がりインゲン、シチリア産ブレッドオレンジ、白魚が見えるようになってきました!!
日本と比べると少々早いですが、少しずつ春が見えてきました……
では、また。
2008年1月5日 ニースより
Keisuke Matsushima
もうひとつの松嶋啓介のブログはこちらから
http://blog.goo.ne.jp/keisukematsushima/
2008年 1月 7日 | 固定リンク