#29 Beaujolais nouveau
ボジョレー・ヌーヴォー
毎年11月の第3木曜日に解禁になります。
今年は15日です!!
要するにFete(フェット)、今年のブドウの収穫のお祝いですね(たくさん飲まなきゃ!)。
でもここ最近は、ボジョレーが今年のフランスワインはどうなのかを、決める一つの批評になっているような感じがします。
とりあえず皆さんも一口は口にしてるんじゃないかな~
“ん~~今年のフランスワインはどうだろう”って、一口飲んだ後に心配する人は僕だけではないと思います。
もうご存知だとは思いますが……ボジョレーは“ガメイ”と言う品種を使って造られています。同じブルゴーニュのピノ・ノワールとは違った果実味溢れるワインです。
僕自身、Lyonに少しだけいたことがあるし……ボジョレーは本当に好きです。ヌーヴォーもですが、それ以外のモルゴン、フルーリーetc.も、夏の暑い日に、赤ワインを飲みたい時なんか……すこし冷やして飲むと本当に最高ですよね。
ここ最近の日本はワインブーム(?)を、もう通りこしてワイン文化がものすごく定着してきていると思います。この業界にいる自分が言うのもなんですが……皆さんものすごく知識がすごいですよね~~本当に関心します。
でもそんな中、自称ワイン好きな人は、“ボジョレーはジュースみたいだから嫌い、あれはバブルの時のものだ”なんて酷評してる人がいるみたいでとても残念に思います。
ま、確かにレストランや、ワインバーじっくり味わって楽しむようなワインではないかもしれませんが、なんか悲しいですね~。
もしかしたら、ボジョレー、ボジョレー・ヌーヴォーは広まっているけど、それに合う料理が広まっていないからこういう風に思われるのでしょうか?
フランスのブラッスリーに行けばボジョレーは必ずあるんですよね~~~
ただ単純にステーキ・フリットに合うし、やはりワインは、飲む場所、一緒に食べるもの、他の環境もものすごく影響するものだと思います。
そういった庶民的な料理がもっと日本に広まれば……そして地方料理!!
* * * * * * * *
実はその地方料理をもっと勉強したくて、実はボジョレーに行ってきました!!
もし、僕の良さは何って言われたら、まず一言目に自分で言えるのが、この行動力。
気づいたらボジョレーにいました(笑)。
最初に訪れた街は、Saint-Amour(サンタムール)、着いた時間が夜7時を過ぎていたため、もう暗かったのですが……そのお陰で街のライトアップを見ることができました。それがまたかわいいんですよ~~~
暗闇の中に赤いハートの形をしたライト……しゃれてました!! 街の名前Saint-Amour訳すと、“聖なる愛”です。
サンタムールのオーベルジュ「Auberge Paradis」に泊まったのですが、これがまたものすごくかわいいオーベルジュでお勧めします。
レストランは古道具屋から集めたオブジェなどをたくさん飾ってあるのですが、これがまたいちいちセンスがいいんですよね~
ニースのお友達から紹介してもらったホテルだったのですが、また泊まりに行きたいと思わせれるところでした。
そそ、ボジョレーで何を食べたかというと……
旅の楽しみと言うか、なんと言うか、ムーランナヴァンからフルーリーに向かう途中に偶然素敵なレストランを見つけました。
au bon cru=良いクリュ(級)の中で、要するにボジョレーのクリュ・ワインの畑に囲まれたところにあるから、この名前が着いたんでしょうね。
本当にこのお店は偶然の発見で、運転中、車がたくさん駐車されているのを発見したから、怪しいな~と思い車を止めたら、ここにたどり着きました。
お店に入ると、地元の人らしき人たちがたくさんで溢れかえっていました。
なんか雰囲気がよかったので、思わず大声で「ボンジュール! 席ありますか?」
小太りのオーナーから帰ってきた返事が「ボンジュール モン プチ ラパン!!(やあ私の小さなウサギさん)、ノープロブレム」。その場にいた人達は大うけ!!
なんか悔しかったんで「メルシー モン プーレ(ありがとう、僕のニワトリさん)」って言ったら、皆くすくす笑っていました!! オーナーもやられたって顔してました(笑)
で、僕が注文したのはTete de fromage、Coq au Vin……。
え、なぜって、たまたま隣で食べていた年配のカップルがおいしそうに食べていたからです!!
やはり旅をしたら、土地のものを食さないと意味ないですよね~~~そしてワインも!!
僕が注文したワインはフルーリー、すごいフレーバーな感じで、そしてコクもしっかりあリ、とても飲みやすくおいしかったです。
そして届いた前菜の豚の頭の煮込みのテリ-ヌ仕立て、意外とさっぱりしていておいしかったです。
僕が前菜を食べ終わる頃、隣の年配のカップルの旦那さんがオーナーに、「あなたの鳥の赤ワイン煮込みとてもおいしかったよ」って言ってるのが聞こえました。
でも、面白いことにそのオーナーの返事が「45年も作り続けてるから当然」だって……。
そんなの聞こえたら、ますます期待しちゃいますよね~~~
Coq au Vin!! ジャガイモのドフィノワーズ風グラタンが付け合せでしたが、本当においしかったです。
こういった地方料理食べるとなんかホッとします。
自分はフランス人でもないのに……(笑)
お店のカードをもらい忘れたので、住所がわかりませんが、地元の人に聞けば必ず知ってると思います!!
“au bon cru”
ボジョレーワインに会う料理たくさん作っているお店です!!
旅行される際は是非行ってみてください。
また旅の楽しみが増えました……。
2007年11月15日
Keisuke Matsushima
もうひとつの松嶋啓介のブログはこちらから
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2007年11月 15日 | 固定リンク | トラックバック (0)