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2007年11月15日 (木)

#29 Beaujolais nouveau

ボジョレー・ヌーヴォー
毎年11月の第3木曜日に解禁になります。
今年は15日です!!

要するにFete(フェット)、今年のブドウの収穫のお祝いですね(たくさん飲まなきゃ!)。
でもここ最近は、ボジョレーが今年のフランスワインはどうなのかを、決める一つの批評になっているような感じがします。
とりあえず皆さんも一口は口にしてるんじゃないかな~
“ん~~今年のフランスワインはどうだろう”って、一口飲んだ後に心配する人は僕だけではないと思います。

もうご存知だとは思いますが……ボジョレーは“ガメイ”と言う品種を使って造られています。同じブルゴーニュのピノ・ノワールとは違った果実味溢れるワインです。

僕自身、Lyonに少しだけいたことがあるし……ボジョレーは本当に好きです。ヌーヴォーもですが、それ以外のモルゴン、フルーリーetc.も、夏の暑い日に、赤ワインを飲みたい時なんか……すこし冷やして飲むと本当に最高ですよね。

ここ最近の日本はワインブーム(?)を、もう通りこしてワイン文化がものすごく定着してきていると思います。この業界にいる自分が言うのもなんですが……皆さんものすごく知識がすごいですよね~~本当に関心します。
でもそんな中、自称ワイン好きな人は、“ボジョレーはジュースみたいだから嫌い、あれはバブルの時のものだ”なんて酷評してる人がいるみたいでとても残念に思います。

ま、確かにレストランや、ワインバーじっくり味わって楽しむようなワインではないかもしれませんが、なんか悲しいですね~。

もしかしたら、ボジョレー、ボジョレー・ヌーヴォーは広まっているけど、それに合う料理が広まっていないからこういう風に思われるのでしょうか?

フランスのブラッスリーに行けばボジョレーは必ずあるんですよね~~~
ただ単純にステーキ・フリットに合うし、やはりワインは、飲む場所、一緒に食べるもの、他の環境もものすごく影響するものだと思います。
そういった庶民的な料理がもっと日本に広まれば……そして地方料理!!

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実はその地方料理をもっと勉強したくて、実はボジョレーに行ってきました!!

もし、僕の良さは何って言われたら、まず一言目に自分で言えるのが、この行動力。

気づいたらボジョレーにいました(笑)。

最初に訪れた街は、Saint-Amour(サンタムール)、着いた時間が夜7時を過ぎていたため、もう暗かったのですが……そのお陰で街のライトアップを見ることができました。それがまたかわいいんですよ~~~
暗闇の中に赤いハートの形をしたライト……しゃれてました!! 街の名前Saint-Amour訳すと、“聖なる愛”です。

サンタムールのオーベルジュ「Auberge Paradis」に泊まったのですが、これがまたものすごくかわいいオーベルジュでお勧めします。
レストランは古道具屋から集めたオブジェなどをたくさん飾ってあるのですが、これがまたいちいちセンスがいいんですよね~
ニースのお友達から紹介してもらったホテルだったのですが、また泊まりに行きたいと思わせれるところでした。

とてもおしゃれなオーナーです!!

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そそ、ボジョレーで何を食べたかというと……

旅の楽しみと言うか、なんと言うか、ムーランナヴァンからフルーリーに向かう途中に偶然素敵なレストランを見つけました。

07 au bon cru=良いクリュ(級)の中で、要するにボジョレーのクリュ・ワインの畑に囲まれたところにあるから、この名前が着いたんでしょうね。
本当にこのお店は偶然の発見で、運転中、車がたくさん駐車されているのを発見したから、怪しいな~と思い車を止めたら、ここにたどり着きました。

お店に入ると、地元の人らしき人たちがたくさんで溢れかえっていました。
なんか雰囲気がよかったので、思わず大声で「ボンジュール! 席ありますか?」
小太りのオーナーから帰ってきた返事が「ボンジュール モン プチ ラパン!!(やあ私の小さなウサギさん)、ノープロブレム」。その場にいた人達は大うけ!!

なんか悔しかったんで「メルシー モン プーレ(ありがとう、僕のニワトリさん)」って言ったら、皆くすくす笑っていました!! オーナーもやられたって顔してました(笑)

で、僕が注文したのはTete de fromage、Coq au Vin……。
え、なぜって、たまたま隣で食べていた年配のカップルがおいしそうに食べていたからです!!
やはり旅をしたら、土地のものを食さないと意味ないですよね~~~そしてワインも!!
僕が注文したワインはフルーリー、すごいフレーバーな感じで、そしてコクもしっかりあリ、とても飲みやすくおいしかったです。

10 そして届いた前菜の豚の頭の煮込みのテリ-ヌ仕立て、意外とさっぱりしていておいしかったです。

僕が前菜を食べ終わる頃、隣の年配のカップルの旦那さんがオーナーに、「あなたの鳥の赤ワイン煮込みとてもおいしかったよ」って言ってるのが聞こえました。
09でも、面白いことにそのオーナーの返事が「45年も作り続けてるから当然」だって……。
そんなの聞こえたら、ますます期待しちゃいますよね~~~

Coq au Vin!! ジャガイモのドフィノワーズ風グラタンが付け合せでしたが、本当においしかったです。
こういった地方料理食べるとなんかホッとします。
自分はフランス人でもないのに……(笑)

お店のカードをもらい忘れたので、住所がわかりませんが、地元の人に聞けば必ず知ってると思います!!

08 “au bon cru”
ボジョレーワインに会う料理たくさん作っているお店です!!
旅行される際は是非行ってみてください。

また旅の楽しみが増えました……。

2007年11月15日 

Keisuke Matsushima

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2007年11月 4日 (日)

#28 Equipe de Keisuke Matsushima

今回はうちのお店で働くエキップ(仲間)の紹介をします……

お店を始めてあっという間にもう少しで丸5年になりますが、お店が大きくなったのもありますが、スタッフもたくさん増えてきました。

僕もそうですが……とても若いうちのインターナショナルなエキップです。

メートル・ドテル  ザビエ・リシャール 25歳
語学堪能(英語、ドイツ語、フランス語……もちろん)でソムリエでもあります、そして変な日本語をしゃべります(でも僕が教えたわけではないです……)
ソムリエ  セバスチャン・ジベール 31歳
31歳でもうちの最年長……とっても情熱家です(彼女募集中です)
シェフ・ド・ラン  井上翔輝 28歳 
福岡県出身でNYCで3年を過ごした……うちのエースです(サッカーだけですが……あ、皆反対かな?)  
プルミエ・コミ  ポリーヌ・ロンシャン 19歳
若いのにとってもしっかりしたプロフェッショネルです。(英語を勉強したいので、イギリスに行く予定です)
アプランティ  アンヌソフィー・アベルラン 20歳
彼女の落ち着きにはいつも感心させられます。もくもく働く素敵な彼女です(今は学校からの見習い研修中ですが……そのうちお店で正式に働いてもらいたいです)
アプランティ  エリザ・アントワーヌ 15歳
とってもおっちょこちょいですが、愛嬌のあるうちのマスコットです(いつも泣いています……)
スゴン・ド・キュイジーヌ  ミカエル・トルトー 26歳 
この歳でもう10年選手です(この夏結婚したばかりで……やる気に溢れています)
シェフ・ド・パルティ・ポワソン  オレリアン・デュアルテ 21歳 
ブルターニュ出身でうちのお店ももう2年目……若すぎるのかわかりませんが、エネルギーに溢れています(ちょっとずれるときもあります:笑)
シェフ・ド・パルティ・ヴィアンド  今橋秀明 27歳 
ワーキングホリデーで来てもう8カ月です(顔見ると、肉って感じします……)
シェフ・ド・パルティ・トウノン  箱石和之 28歳 
ワーキングホリデーで来ていてちょうど半年です(全部のポストとのアシスタンだけど、いつもから回りしています、いろんな意味で……)
シェフ・ド・パルティ・パティシエ  井口健一 26歳 
ワーキングホリデーで来ていてもう4カ月目です、元気のありすぎる関西人です不器用ですがパティシエやっています(すし屋の息子でお店のボケ担当です)
アプランティ  マキシミリアン・ヴァリエール 17歳 
通称 マックス もう少しで1年になります。やっと大人になってきました、肉の付けあわせを担当しています(少々厄介者です)
アプランティ  ジェレミー・パニゾリ 16歳  
とっても器用です、おとなしい性格ですが、しっかりいつも仕事をこなします(学校よりもお店に来るのが好きみたいです)
アプランティ  ピエール・メジアス 16歳  
まだお店に入って1カ月。まだまだいっぱいいっぱいです(かわいい顔した悪がきです)
アプランティ  フロリアン・グラヴェル 19歳  今年度からお店に来ました。魚の付け合わせを担当しています(意外と責任感のあるしっかりものです)
アプランティ  村上 和 19歳  
リヨンの辻調から1カ月間研修できています(普段は隣町の2つ星で働いています)
洗い場  ヤジ・ダエダシュ 25歳 
アルジェリア出身です とっても真面目でもくもく働きます(皆から信用されていて、いつも笑顔です)

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お店も5年目。気づいたらいつの間にかスタッフも17人にも増えています。とっても若いエキップです!!(平均年齢22.6歳)
正直いろんな意味で大変でもありますが……この今の大変な時期を乗り越えれば、とてもインターナショナルなエキップになるだろうと思っています。
自分の頑張りどころです……
皆お互いの文化を勉強しようと言う気があって、とても雰囲気の良いエキップになりました。

今年度は見習いの子達も7人に増え、お店自体も地元の調理学校からの信用もたくさん得てきています!!(ちなみに昨年より料理学校のコンクールの審査員もやっています)
彼等彼女達は自分達で僕のお店を選択して研修に来ています、やはりそれなりの責任感を感じます。頑張らなくては……

自分自身のフランス生活も今年で10年目を迎えようとしていて、お店ももう5年になります、気が付けば来月でもう30歳にもなります。

あっというまだな~

世の中から“若いから”って許されるのももう少しかな?(笑)
しっかりした大人にならなくては……

リニューアルされて1年、お店も本当に落ち着いてきました。来年は少しは自分の時間も作れるようになるのかな?
来月で30歳だし、時間が作れればもっともっと自分自身の向上に努めていこうと思います。

それもエキップが居なければできないことだと思います……
今の状況もそうですが……皆に感謝です!!

Merci a tous le monde !!

2007年11月2日 

Keisuke Matsushima

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