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2007年9月 2日 (日)

#24 ガスコーニュ地方でヴァカンス

お店を始めて5年目。初めて夏休みを取りました。
やっとフランス人になった気分(笑)

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そして、フランス人のように車で大移動。
訪れたのは南西フランス・ガスコーニュ地方St-Martin d'armagnac(サンマルタン・ダルマニャック)という村で、ニースから約7時間かかりました。
ん~~パリからだともっとかかるかな~~~???

なぜここに訪れたかというと、この村のオーベルジュで働いていたから……里帰りです!!

フランスに行った1年目……自分の語学力をアップさせたいため、パリではなくあえて日本人のほとんどいない地方を選んで修業をしていました!!
もちろん源流を訪ねたいと言うこともありましたが……
今考えると、当時は自分に厳しかったな~~~いまは甘ちゃんで、しっかりし直さなえればいけないです。

日本人ってレストランによっては意外と2,3人いたりするので、自分に甘えないためにも、フランス人の考えをしっかり物にするためにも……あえて厳しくしなければと思っていたものです!
ま、そのお陰もあってか、今そこそこフランス語ができます。

実を言うと、僕のフランス語って、学校に一度も行かずの独学なので結構間違いがあるんですが……(いや~~たくさんかな?)勢いでしゃべっています(笑)

すこし脱線!!元に戻ります……

4 僕の働いていたオーベルジュのオーナーは、Pierette Sarran(ピエレット サラン)といいまして、Toulouse(トゥールーズ、記念すべくサッカーWカップ第1戦目の地)を代表するRestauran Michel Sarran(ミシェル サラン。確か10月マンダリンオリエンタルホテルでフェアをすると思います)のオーナーのお母さんでした!!
伝統的な地方料理を提供するお店で、ヴァカンス時期になるとイギリス方面からたくさんの方が見えていました。マグレドカナール、フォワグラ、コンフィ、カスレ、etc.
そしてあの有名なPastis Gascon!!(トルティエール ガスコーニュとも言うこのお菓子は写真だけですが、個人ブログのほうで紹介させていただいています)

僕がどうしてこの店を選んだかというと、このお菓子がフランスの地方料理を紹介する雑誌に、たまたま出ていたからでした!!
”こんなお菓子もあるんだな~”自分のものにしたいと思ったからでした。

ちなみにここには3カ月いたのですが、本当に大変でした!!
なぜかというと……毎日の食事が鴨だったからです、そして村には電話Boxさえもなく、Cafeもなく……これは経験しないとわからないです、絶対!!

ま、そんな辛い思いのある村もヴァカンスで来ると、とても良いもので、自然の中での生活は本当にのんびりできました。
プールではしゃいだし……

庭には、桃の木、イチジクの木、プルーンの木、洋ナシの木があって……それから畑には少量ですが、ナス、トマト、ピーマン、ズッキーニ、バジリコを作っていました。
滞在中それらを使って料理を作りましたが……本当に料理人冥利に尽きます!!
オーベルジュって本当にいいですよね~~~

この村にはJean-Lucと言う野菜の生産者がいて、この南西地方ではとても有名です!!
彼が作るミニ野菜はとても身がしまっていて、味の深いもので……星付きシェフはこぞって彼の野菜を買っています
そんな彼の畑も訪ね、そして彼の家も訪ね……おいしい野菜を分けてもらいました。

それを元にお世話になってるマダムとその友人を招待して、皆でディナーを開きました!!

で僕が作ったのは、

7_2さまざまな種類のトマトとサラダメスキュラン、シンプルに自家製マヨネーズ……
野菜一つひとつに味があるので、こんなにシンプルでも飛びぬけるようにおいしかったです!!

それから、さまざまなミニ野菜の煮込み、レモンとバジリコ風味……
ラタトゥイユのように軽く煮込むのですが、ラタトゥイユのようにはトマトは入っておらず、切り方などに気をつけ食材の触感を活かした一皿を創りました。
5これがマジいけてて……今度お店で作ろうと思っています!!
 
で、メインが牛ロース肉のエマンセと、フォワグラ風味のタリアーテレのカルボナーラ添え。
ベーコンをフォワグラに替えてささっと作りましたが、悪くなかったです!!

そして、デザートはマダムから伝授していただいたPastis Gascon!!
滞在中に2日間掛けて伝授してもらいました!!
6 懐かしい味で、里に帰ったという気分になりました。

僕にとってこのガスコーニュはフランスの第2の故郷なんですよね~~~
だから今回このオーベルジュが閉まっているのを見たときはとても複雑な気持ちになりました。正直寂しかったです!!

何とかしたいな~と言うのが本音で、息子のMichelは彼自身いくつもの店を経営してるから、不可能だと言うし。
彼も同じように寂しく思ってるみたいなのですが、人生ってうまく行かないものですね!?

でも、ここにこうやってこのタイミングで戻ってきたのもなにかの縁だから、思わずマダムに交渉してしまいました。
正直、手に届かない額ではなかったですし(日本人初のフランスオーベルジュ計画も悪くないかも???野望はたくさん……)。
マダム自身も“他の人に手に渡るより、ケイがやってくれるほうが嬉しいわ”といってくれてるし~~~ちょっと来年度の計画に入れようかなって考えています!(ま、あくまで目標です)。

でも、本音は田舎嫌いなので住めないだろうから、誰かパートナー見つけないと駄目かな?  ヴァカンスで訪れると住むのは違うって一番知ってるのは僕だし。でもたまに行くのはいいから……なんて本気モードです!!

8 フランスガスコーニュ地方日本ではあまり知られていませんが、僕にとってはフランスの台所のような食文化レヴェルの高い地方です!
アルマニャックも造っているし……
かの有名なMichel Guerardの三ツ星レストランLes Pres d'EugenieがEugenie-les-Bainsという村にもありますし。
今回僕は体験できませんでしたが、フォワグラのガバージュ(強制肥満化)もやっています……

ぜひ一度は皆さんに訪れてもらいたいところです!!
どっぷりフランスを楽しめると思います。

2007年9月1日 

Keisuke Matsushima

もうひとつの松嶋啓介のブログはこちらから
http://blog.goo.ne.jp/keisukematsushima/

2007年 9月 2日 |

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