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2006年10月 1日 (日)

#2 パリの「ベルナルド」を訪れる

日帰りでパリに行ってきました。
朝一番の飛行機に乗り、訪ねた場所は、Royal通りの「ベルナルド(Bernardaud)」

今日はここで新しいお店のお皿の打ち合わせをすることになっています。僕とアートディレクターのJean、ベルナルドのスタッフの3人で、11時に待ち合わせていたのですが、僕は20分ほど早くついたので、ベルナルドの商品をいろいろと見ていました。

ベルナルドって、ここ最近、時代に合わせてやっているのかどうかわりませんが、コンテンポラリーなお皿もたくさん作っています。“リモージュの老舗”って感じのイメージが少しあるかも知れませんが……。
全然そんなことはないので、サイトを見てみてください。
http://www.bernardaud.fr/

素敵なお皿がたくさんあるでしょう!

……この中に自分の作品も並ぶのかな?

そうなったら、とても光栄です!!

Meeting 結局、11時30分から打ち合わせは始まりました。
なんともフランス的に(笑)

前回のブログでご紹介したアートディレクターのJeanは7種類お皿を作ってきました!!(先日の2人の打ち合わせのときは3皿しか作っていなかったのですが。どうやら お皿作りが気に入ったようです)

PlateJeanが作ってきたお皿は、四角、丸、楕円形で、すべて少しスープ皿のようになっています。
お皿の縁のラインは、まっすぐではなく、ゆがんでいます。
まるで日本の和食器のような感じでした。

実は先日、福岡県の太宰府天満宮の中にできた「九州国立博物館」に彼を連れて行ったのですが、その時、アジアの昔の磁器などを見て言っていたことが、「アジアの人のエステチックは昔からすごかったんだね……」。

彼は壷やお皿を見ながら言ってました。
何気ない皿のラインや、壷のラインに感動してました。

Jean そんなラインが彼の作ってきた皿には見え、思わず「福岡の旅行よかったでしょうって」言っちゃいました。
Jeanも頷いていましたよ(笑) 

で、Jeanのお皿なのですが……厚さなどが少し不規則で、ベルナルドの方は少し困っていました。でもこの不規則な厚さが芸術なんですよね。

ベルナルドの方もそれには賛成で、「普段こういったものを作ることはないけど、うちの技術チームに聞いてみる」ということでした。

料理人の僕としての意見はというと、不規則な厚さは特に気にしないのですが、お皿の表面が平らじゃないことが少し困ります。
お皿の裏で調整してもらい、表面はなるべく平らにしてほしいということは伝えました。

それから全部がスープボールっぽい皿というのも困るということ。
皿の縁だけ盛り上がるのはいいけど、皿の中心から皿が盛り上がるようなスープ皿は困ります。
お皿にソースを盛り付けるとき、真ん中に垂れ込むし……スープ仕立てっぽい料理を作るのならいいのですが。

Meeting_2Plate_1Plate_2

ま、いろいろと会話を重ね、結局全部を焼くにはすごく大変なので、3種類に絞ることにしました!

どの3種類にしたかは……?
店がオープンした後、見に来てください!
お待ちしております(笑)
でもこのお皿は11月のリニューアルオープンには間に合わないな~~

少し残念ですけど、しょうがない!!

もしかしたらもしかしたらだけど…
コーヒーカップも作るかも知れません。
ベルナルドのブティックでコーヒーカップを探したんだけど、これというのが見つからず。

今使っている「サルサ」というコーヒーカップだと、客席の増える新しいお店では割れるリスクが多くなるので、使うのには少し勇気が要ります。
このカップは名前の通り、サルサ。踊りです!! 
カップのお尻が平らではなく卵のようで、その卵置きのようなカップのソーサーではないと置けないので倒れてしまいます!!  そしてソーサーの上では踊ります!!

今のお店で使っていて、たまにお客さんはこぼしてしまうのですが……。ま、ご愛嬌。テーブルの上では、「なにこのカップ!?」みたいな感じで、それはそれで会話が盛り上がっているし。

本音はとてもシンプルで繊細なカップなので使いたいのです。が、でもここは1人のオーナーとして諦めます!! 本当に、よく割れるのです。

そこで、コーヒーカップもお店のために特別に作ってほしいと、ベルナルドにお願いしました。「OK、やろう」って言ってくれましたが、どうなることやら……。

11月には間違いなく間に合わないでしょうが、楽しみです!!

フランスでお店を出して3年半、いろんな方たちから幸いにも信頼していただきました。そして、ベルナルドという会社にも認めていただき、お皿などを作ってもらえるなんて本当に光栄な話で感慨深いです。

星を取ってミシュランから評価されたことも嬉しかったですが、こうやって業者と何かをできることはそれ以上の喜びでもあります。
次のお店は3年半の集大成かな?

ではまた。

2006年9月6日 パリにて
Keisuke Matsushima

2006年 10月 1日 |