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2009年12月13日 (日)

富良野盆地で生まれるアイスワイン

Photo_2 ここのところわけあって、全国各地のワイナリーを精力的に取材しています。10月の終わりは島根、鳥取、そして北海道に。北海道は余市、栗沢、岩見沢、そして富良野と、500キロの道のりでした。東京に帰ってきたと思ったら、全国農業新聞の仕事で再び富良野に出かけることに。前回は千歳から道内に入りましたが、今回は旭川に飛んで、バスで富良野を目指しました。

Photo_3こちらは11月20日の写真。1カ月もたたないうちに、富良野はすっかり雪におおわれていました。画像のブドウは山ブドウとセイベルの交配種、「ふらの2号」というブドウ。富良野盆地の厳寒に耐えられるように交配育種されたブドウです。アイスワインを造るため、雪が降っても収穫をせず、ブドウの粒が凍るのを待っているのです。アイスワインとはドイツやカナダで造られる希少なワインですね。ブドウが凍ったらシャーベット状のまま、糖度が濃縮された果汁を絞って仕込みます。ドイツではわざわざ検査官が出向いて、凍っていることを確認して、はじめてアイスワインを名乗れます。

白いネットは鳥対策。霜が降りると葉が落ちてしまって、房がむき出しになってしまいます。これでは鳥の格好のえじき。そのためにネットをつけているのです。

Photoちなみにここ富良野でワイン造りを手掛けているのは、「北海道富良野市ぶどう果樹研究所」。富良野市が運営しているワイナリーです。ワイナリー名は「ふらのワイン工場」です。

最近の品質が向上は目覚ましく、ずっと気になっていたワイナリーでした。その理由をこの目で確かめたくて、訪問をしたいと思い続けていたのです。10月にやっと訪問が実現できたと思ったら、立て続けにふらのワイン工場を取材することになりました。

変革のキーパーソンは、高橋克幸さん。ちかいうちに記事にするつもりです。
 
Photo_6ちなみにアイスワインはこれ。『ふらのアイスワインFルージュ』。『ミュラー・トゥルガウ』『シャトーふらの』の赤、白もおすすめ。
ワイナリーは富良野市街をみおろす斜面。市街の中心部から数分のところです。







●ふらのワイン工場

http://www.furanowine.jp/furano/wainkozyo.html

2009年 12月 13日 |

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