クーカル参加ヴィニュロン(1) 曽我貴彦さん
北海道のピノに惚れ込んだ日本のヴィニュロン
■8人の造り手さんのうち何人かについて、近況もまじえつつ、どんなワインを造っているかなど、お知らせしたいと思います。まずは曽我貴彦さんから。
曽我貴彦さんは北海道余市町からの参加です。貴彦さんは、長野の「小布施ワイナリー」曽我彰彦さんの弟。今春独立して、北海道の余市町でブドウ栽培を始めました。それまでの彼は、栃木県の「ココ・ファーム・ワイナリー」でヴィンヤードマネージャーをしていました。その頃の貴彦さんは、ブルース(醸造責任者のブルース・ガットラヴさん)と一緒に全国を飛び回る日々。ココファームで仕込むワインの原料を求めて、北海道、山形、長野と全国の畑を訪ねていたんですね。電話をすると「今、北海道」とか、「今、山形」、なんてことがよくありました。
彼は、日本各地でブドウを栽培するヴィニュロンたちのネットワーク作りにも力を注いでいます。メーリングリストを作成して、みなが情報交換できる場を提供したり、年に1度の勉強会を開催したり……。
今年3月には、『奇跡のりんご』で知られる木村秋則さんを講師に招いた勉強会を開きました。自然な栽培とは、自然な農法とはを悩み続ける中、木村さんの話を伝え聞き、青森まで訪ねていったのですが、これがきっかけとなって、勉強会も実現したのです。

こんな彼が惚れ込んだのが、北海道余市のピノ・ノワール。ピノ・ノワールというブドウに、魅せられるのは、ワインファンだけじゃありません。造り手にも、このブドウに特別な想いを抱く人が実はとっても多いんです。とはいえ、ピノをラインナップの中心に据えるのではなく、メルロとか、シャルドネをメインに考えて、「自分へのご褒美」あるいは「趣味」という位置づけで試しに育ててみるといったケースがほとんどです。
しかし、貴彦さんは違いました。ピノ・ノワールを自分のワイン造りのメインに考えているのです。昨年、少量ですが、貴彦さんは余市町のピノを試しに仕込みました。
その試験醸造のワインを、自然派ワインの父といわれるマルセル・ラピエールとフィリップ・パカレがテイスティングしたところ、彼らはこのピノを大絶賛!日本でこんなピノができるのかと、驚きを隠せない様子でした。
貴彦さんは、ヴィニュロン中おそらくもっとも強力な質問魔です。この日はそんな貴彦さんを質問攻めにして、北海道のピノの話、木村さんの話など、聞いてみてはいかがでしょうか?
2009年 8月 3日 | 固定リンク
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