【ゲスト/静岡】新年を迎える日本茶
■こんにちは、ゲストアンバサダーのかなざわゆうです。2010年も残すところあと少しですね。そこで今日は、「正月に飲むお茶」をご紹介したいと思います。
まず一つ目は、緑茶。日常のお茶は、安さや手軽さが選ぶポイントになるかもしれませんが、正月のようなハレの時には、ぜひ、いつもより少し上等なお茶を、“丁寧に”淹れて召し上がってみてください。
新鮮なおいしい水でお湯を沸かし、お気に入りの茶碗を使い、少し時間を置いて、湯冷ましをして――。そっと心を落ち着かせながら、お茶を淹れる。丁寧に淹れたお茶の中には、これから訪れる楽しみや喜びの味(甘み・旨み)や、失敗の味(渋み)や、先輩からの苦言の味(苦み)が含まれていて、それらをそっと口に含むことで新たな気持ちになれると思うのです。
写真のように、正月には器を変えみるなど、いつもと違った雰囲気で楽しんでみるのもいいですね。
緑茶の香りは、鼻から嗅ぐ刺激的な香りではなく、口の中から鼻に抜ける淡い香りを愉しむもの。一時口を閉じて、深呼吸をしてみてください。静かにすーっとしみ渡る幸せを味わってほしいのが、新年のお茶です。
もう一つは、昔から正月に飲まれている大福茶(おおふくちゃ)。お茶の中に梅干しや昆布を入れたもので、無病息災を願って頂きます。決まりはありませんので、お茶はお好みのものを。お茶と塩は相性がいいので、お子様からお年寄りまで喜ばれます。
お好きなお茶に、梅干しと塩昆布を入れれば大福茶に。お菓子には、縁起のよい茄子の砂糖漬けを。
たった一杯のお茶ですが、そこに気持ちを込めることで、相手を想う意味のある一杯になる。お茶は日本的な、やさしい飲み物だと思いませんか?
12月も下旬に入り、慌しい日が続く毎日。焦った時ほど、心落ち着かせるお茶の効果が抜群です。忙しい日々の中で、ほんの5分でいいのでお茶の時間を用意してみてくださいね。(かなざわゆう)
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