【山口】中也も愛した、やまぐち外郎
■山口県のアンバサダー、藤谷です。今回ご紹介するのは、山口県の銘菓!
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋など……いろいろな秋がありますが、皆さんはどんな秋をお過ごしですか? 山口県は今年、“スポーツの秋” に染まります。10月1日から国民体育大会「おいでませ!山口国体」が、10月22日(土)から全国障害者スポーツ大会「おいでませ! 山口大会」が開催されるので、山口県に足を運ばれる方もいらっしゃると思います。この機会にぜひ、山口の文化、食文化を体験してください。
さて、いろいろある山口の食の中でも、古くから愛されている銘菓「やまぐち外郎(ういろう)」のご紹介を。
日本各地で食べ親しまれている“ういろう”は、主に米粉を使っているものが多いのですが、「やまぐち外郎(ういろう)」は、ワラビ粉に砂糖を加え、蒸して作ります。わらびもちのような、プルッとしたやさしい食感が特徴です。
山口では、“ういろう”のことを“外郎”と表し、製法の起源は室町時代まで遡ります。長州藩藩主・毛利氏も好み、維新の志士や中原中也も食べていたとされています。
湯田温泉街(山口市)では、25年ほど前から、地元ならではの食べ方としてコース料理のデザートに“外郎天ぷら”が提供されていました。近年ではなくなっていましたが、先日、湯田温泉街で開催されたイベントで“外郎天ぷら”が復活。懐かしくて新しい地元の味として、見直されようとしています。
↑自分で揚げてみました。温かい外郎と衣のさっくり感が心地よかったです。
「やまぐち外郎」には2種類のタイプがあります。
・出来たてをそのまま包んだ「生外郎」(注:賞味期限が1日しかない)
・真空パック入りで賞味期限が長め(1週間)の「外郎」
人気なのはやはり、生外郎。山口においでの際はぜひご賞味ください。空港・駅売店などでも購入できるので、お土産にも最適です。山口県の銘菓「やまぐち外郎」をぜひお試しあれ!
(『料理通信』読者アンバサダー 藤谷幸司)
●第66回国民体育大会
「おいでませ! 山口国体」2011年10月1日(土)~11日(火)
●第11回全国障害者スポーツ大会
「おいでませ!山口大会」2011年10月22日(土)~24日(月)
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【ある日の編集部】
藤谷さんから「やまぐち外郎」が届いたのは、11月号の校了日。そして「第3回お宝食材コンテスト」の一次審査日でもあり、でもって、東京にダイナミックな台風(!)が上陸した日でした。スタッフ全員、いろいろな意味で大ダメージだった一日。
くったくたの私たちを癒してくれたのは、「豆子郎(としろう)」と「御堀堂の外郎」。御堀堂の外郎はふるんとやわらかく、豆子郎はコンパクトで食べやすく、どちらもやさしいことこの上ない。開封して10分後には……全部ないじゃないの。実は和菓子好きも多い我が社なのでした。(管理人)
豆子郎 URL:http://www.toushirou.info/index.html
御堀堂 URL:http://mihorido.com/
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