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2011年9月15日 (木)

【福井】“伝統野菜”と“世界の”ナス

福井県のアンバサダー、佐々木京美です。いよいよ食欲の秋が到来。ナスも実が締まり、おいしさが凝縮する季節、いわゆる「秋ナス」の時期となりました。日本全国にたくさんの品種があるナスですが、福井にも伝統野菜としてのナスが三種類あります。

~ 農家有志で守る、福井の伝統野菜 ~

九頭竜川の砂地が堆積した砂壌土で作られている「妙金ナス」は、肉質がしまった小さな卵型。福井市の新保地区で作られる「新保ナス」は、地元の農林高校と小学校が連携して復活した幻だったナス。

もう一つは、今注目を集めている、私が住む鯖江市で育てられている「吉川ナス」

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千年以上もの歴史を持ち、一説では加茂ナスのルーツとも言われています。一昨年、一人でこのナスを守ってきた加藤武雄さんが他界後、市内農家有志により「鯖江市伝統野菜等栽培研究会」が結成され、種と共にその意思を引き継ぎ栽培されています。苗を持っているのは、研究会会長の徳橋岑生さん。

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「吉川ナス」は、ソフトボール位の大きさで、実が締まり、皮が薄く、加熱するとトロリとした食感。揚げると皮が固くなってしまうのが一般的ですが、「吉川ナス」は、実はトローリとして皮は柔らか。お箸ですーーーっと切ることができ、食べた後も口の中に残ることはありません。

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~ 土屋君の“世界のナス” ~


一方、伝統野菜とはある意味対極、“世界のナス”を栽培している若い生産者さんがいます。白山麓、1,000メートル級の山々に囲まれた畑で農業に励む土田弥嗣君です。

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彼がこの場所で栽培しているのは、世界のナス。新種も、色も、形もさまざまです。

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この土田君、昨年、熊に襲われました。でも、熊との戦いの後には、イベントでピザを焼いていたというエピソードの持ち主。今でも足には戦いの痕跡があるとか……。そんなガッツある、熊とも闘えてしまう(襲われただけ?)勇ましい彼も、普段はこの笑顔(↓)。


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福井の「伝統のナス」と「世界のナス」は首都圏でも食べられます! ぜひご賞味くださいね。
(『料理通信』読者アンバサダー 佐々木京美)

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吉川なす---「アンティカ・オステリア デル・ポンテ」
http://www.anticaosteriadelponte.jp/

土田君の世界のなす----「キハチ 銀座本店」
http://www.kihachi.jp/ 

【ご紹介したナスについてのお問い合わせ】
KEEP BEGIN  
URL  :http://www.keepbegin.com/
e-mail:hamada@keepbegin.com
※吉川ナス、世界のナスを仕入れて、首都圏のレストラン等に販売しています
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