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2011年8月18日 (木)

【香川】懐かしくてカタ~イお菓子

初めまして、香川県アンバサダーのモリカワです。これから一年間、香川県を中心に四国の食や文化についてお伝えしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

僕が生まれた香川県善通寺市は、弘法大師空海の生まれた善通寺というお寺を中心に栄えた町で、いまから40年ほど前の僕が小学生の頃、このお寺は僕にとっては最高の遊び場でした。そして、善通寺のすぐ脇にあったお菓子屋さんが今も当時のまま存在しています。

今回ご紹介する「熊岡菓子店」です。

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創業は明治29年。時代を感じさせる建物の店内に今では懐かしい陳列ケースにお菓子が並べられています。建物は、大正2年に建てられたものを当時のまま使っているとのこと。

この店で、看板商品として売られているのが「カタパン」。
文字通りとっても堅いお菓子です。

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四角いのが「角パン」、小さくて丸いのは「石パン」。紙袋もステキです。

「角パン」「石パン」など数種類のカタパンがありますが、パンというよりビスケットやクッキーのイメージでしょうか。口の中で噛んで溶かすとほんのり甘く、なにより初めて食べた人には「こんなに固いお菓子が世の中に存在するのか!」という驚きがあります。

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店内のお菓子の陳列ケース。お昼過ぎ、カタパンは売り切れ状態でした。

実はこの「カタパン」、善通寺市 には陸軍の駐屯地があったため、兵隊さんの保存食として考案されたということです。今ではすっかり善通寺市の名物菓子になり、地元の人だけでなく善通寺参拝のお土産として買われる方も多いようです。そして、僕も香川を訪れてくれた友人知人を案内しています。

なお、「カタパン」は午前中に売り切れてしまうこともあるのでお気をつけ下さいね。
(『料理通信』読者アンバサダー・森川ヒデキ)

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写真は善通寺の境内。このすぐ近くにお店がありますよ。

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【熊岡菓子店×編集長】

森川さんから「熊岡菓子店」の写真が届いてすぐ、編集長を呼びました。
「編集長~、ステキなお菓子屋さんですよー!」
あら~! わたし行ったことあるわ
紙袋はコレクションにも入ってる
お遍路さんをしたときに、札所と菓子屋をセットで巡拝したの
だそうです。へ、編集長……。やけに
斬新な四国遍路ですね。(管理人)
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