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2011年8月 8日 (月)

【福井】黄金の梅「新平太夫」

福井の読者アンバサダー、佐々木京美です。福井県若狭地方は、約170年の歴史を持つ西日本一の梅の産地で、梅干用の「紅映」と梅酒に使う「剣先」が代表的な品種となっています。

両品種共に青梅にて出荷されるのですが、今回ご紹介するのは、今後が期待される新品種「新平太夫」。今年市場に本格デビューした南越前町河野地区の特産で、樹上完熟させる黄金の梅なのです。

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↑オレンジ色に熟し、自然落下を待って収穫される「新平太夫」

アプリコットを思い起こさせる、芳醇なフルーツの香り。皮がしっかりしているため完熟していても扱いやすく、初心者でも梅干名人になれるといわれています。現に私も、昨年初めての梅干作りが大満足の出来!! 

収穫時期が一般的な梅よりも少し遅めと聞き、7月初めに生産者さんを訪ねました。

02_3山全体が梅の甘くフルーティな香りに包まれ、濃い緑に囲まれたそこは俗世間を離れ、幸せな気分になれる場所でした。

こんな豊かな場所で育った梅達は、のびのびと幸せに大きくなったに違いない!

私も少し、収穫作業のお手伝い(もどき)をさせていただきましたが、雨上がりで斜面はすべるわ樹に頭をぶつけるわで、生産者さんの日々の重労働を垣間見、本当に頭が下がる思いになりました。

写真は、急斜面にある畑一面に敷き詰められたネット。自然落下した梅は、その斜面をコロコロ転がり、下の網に溜まっていきます。

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↑生産者の浜野さん。お話を伺っている間にも、ポトッ……コロコロコロ。ポトッ……コロコロコロ。梅が落ちて転がっていきます。

ポトッは、「今が食べ頃よ~」。
コロコロコロは、「おいしく食べて~。」 
それは梅からのメッセージみたいでした。

俺らは百姓やでの。一生懸命梅を作るだけなんや。
今はただ、この梅を多くの人に知ってほしいんや

そうおっしゃる浜野さんの愛情と潮風をいっぱい受けた、黄金の梅「新平太夫」。梅干や梅酒はもちろんですが 梅ジャムやコンポートも絶品です!

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↑梅酢があがったところ。この艶やかな色といったら!

今年の収穫時期は終了しましたが、是非来年は黄金の梅「新平太夫」で、自家製梅干やウメジュース、梅ジャム作ってみませんか?
(『料理通信』読者アンバサダー・佐々木京美)

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【問い合わせ先】
河野梅生産組合 TEL:0778-48-7777
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(管理人)これ、梅ジャム? マーマレードじゃなくて?? と疑いたくなるほどキレイな色……。梅です!

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