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2010年12月17日 (金)

【東京】イタリア人とバルサミコ酢

アンバサダーの今井晴子です。さて、今回は「バルサミコ酢」の最終回として、現地モデナの人に聞いた「選び方」をご紹介します(1回目では醸造所を、2回目では味の違いをご紹介しました)。

イタリア人はバルサミコ酢をどう選んでいるのでしょうか? その答えは、おいしさを味わう秘訣だけでなく、素敵なイタリアの食文化をも教えてくれました。

Photo「熟成年数が少なく酸味の強いものや、白バルサミコ酢は白い肉や魚料理、サラダ向き。甘みの増した『Tradizionale』ならチーズやハム、アイスクリームに合わせ、50年ものならアロマを楽しみながら、水で割ったりそのまま食べるのよ」と教えてくれたのは醸造所マルピーギの案内員さん。

写真は、価格を下げるために原料をりんごにしたマルピーギの「バルサミコ・ディ・メーラ」(日本未発売)。製法は葡萄のものと同じ。

「『Tradizionale』を料理に使う?」と私が聞くと即答で「Non! 高いからもったいないわ!」。そんな風にいいながらも、彼女はこう教えてくれました。「高いものはおいしい。でもそれがいいというわけではないの。どれも大事に作られているの。味によって使い分けることが大事よ」

続いて帰りのタクシーの運転手さんとの会話。

「バルサミコ酢? どこの家庭にも必ずあるよ。スーパーなら3ユーロ程度だよ。ほとんど毎日食べるね。50年とか100年とか、とっても古いものがあるんだ」
「とっても古いものを持ってる?」
「ないよ! だって高いから!」

あら、どっかで聞いたセリフ・・・。

「でも、うちに一つだけいいバルサミコ酢があるんだ。年代や値段は分からないけど、とってもおいしいんだ。久しぶりの友人がやってきた日や、家族の誕生日など、特別な時だけそれを使う。特別な日のしるしさ」

Photo_2 “値段や価値よりもどう使うかが大切。特別なものは、特別な日にだけ”。日本人にとって輸入食材であるバルサミコ酢は、値段や年代が選ぶ基準になりがち。でも、時にはイタリア人の日常にならって使ってみれば、また違う味わいを楽しめそうです。(今井晴子)

熟成年数の低いバルサミコ酢にドライフィグを入れて煮詰め、ソースにしてみました。甘酸っぱくてカボチャによく合います。

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