【宮城】秋はやっぱり芋煮会!
■宮城のアンバサダー、二瓶です。宮城の秋といえば「芋煮会」! 職場、友人同士、家族や親戚、PTAや地域サークル、はたまた行きつけの飲み屋さん主催のものまで、とにかくみんな芋煮会をします。
東北のキャンプ場には大体かまどが設置されています。秋は取り合いになるため、幹事の腕の見せ所。スーパーでは材料を購入すると鍋の無料貸し出しサービスがあり、コンビニでも薪や着火剤を買うことができます。
写真は火に勢いがついてきた鍋。川原に行くと、誰かが石を組んで作ったかまどが残っていて、よさそうな場所に陣取り、火を起こし、芋煮汁を作るのです。ついでにバーベキューもします。(バーベキューがついでとは! 管理人)
発祥は山形だそうで、最上川を上り下りする船頭さん達が待ち時間に川原で焚き火をし、暖をとりながら鍋を囲んだのが始まりといわれています。それが次第に各地に広がったのでしょうね。春の花見のように、秋になれば全国の人たちが川原で芋煮会をするのだと信じていた私は、大人になり芋煮会をするのは東北・・・それも山形、宮城、福島の一部だけと知り大変ショックを受けました。
「芋」とは里芋のこと。芋煮会が盛んに行われる地域は、まさに秋、おいしい里芋がとれる地域でもあります。茎(特に赤いもの)も無駄にはしません。皮をむいた芋の茎を干して作る「ずいき」は冬の保存食で、お正月の雑煮には欠かせないものです。
どこの芋煮汁も里芋をたっぷり使うことに変りありませんが、山形は牛肉+しょうゆ味。宮城は豚肉+みそ味。福島はみそとしょうゆを合わせるなど、それぞれ地域性が出ています。山形にはおいしい牛肉とマルジョウ醤油があり、宮城には自慢の豚肉とササジュウ仙台みそがあるからです。
何はともあれ青空の下、紅葉が始まった川原で仲間と食べる芋煮汁は旨いのです!(二瓶香美)
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こぼれ話:県境の芋煮スポットで開催すると、こっちは宮城風、隣は山形風などバラエティに富むそうです。仲良くなって味見をし合ったりもするんですって。鍋を介したコミュニケ―ション! これぞ鍋の醍醐味ですね。(管理人)
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