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2010年9月 3日 (金)

【愛知】ワタリガニで酔蟹

東海地区でも伊勢湾、三河湾でたくさん穫れる「ワタリガニ」。とくに6月から9月くらいになると、町の鮮魚店でも活きたワタリガニが手に入るようになります。この時期になると僕の夏の楽しみが。そう、今年もワタリガニで「酔蟹(酔払い蟹)」を作ります。

001「酔蟹」というと中国で上海蟹を紹興酒に漬けたものが有名ですが、ワタリガニで作ってもおいしく、食べ応えがあります。ポイントは必ず“生きた”蟹を使うこと、そして蟹にお酒をたっぷり飲ませ、腐らないように漬け汁に完全に浸けることです。これだけ守れば驚きの美味を楽しめます。

写真は蟹を漬けているところです。こうしてたっぷりの漬け汁の中に蟹を沈めるのがポイント。

今回手に入れたのは愛知県の師崎(もろざき)で揚がったワタリガニ10杯。生きたまま足を縛ってタワシでよく洗い、紹興酒、醤油、三温糖、ネギ、ショウガ、花椒を調合した漬け汁に沈めます。

蟹が浮かないよう落とし蓋で押さえ、時々かき混ぜながら冷蔵庫で一週間以上漬ければできあがり! 食べ頃は一週間後から二週間目あたりです。

002取り出した蟹をばらして生のまま身を吸うようにして食べるのですが、このおいしさをどう表現すれば良いのか!

水分が抜け、食感がボタン海老のようにむっちりと変わり、繊維の中から味が染み出て、蟹自体が別物に変わったようです。蟹味噌も内子もさらに濃厚に風味よく変わり、驚きで目が丸くなる。思わず「おぉ~」と唸ってしまう、美味で珍味な一品です。

ちょっと写真が明るくなってしまいましたが、こちらが唸ってしまう蟹味噌。

生きたままなのでちょっとかわいそうかもしれませんが、「自家製のワタリガニの酔蟹」絶品です。(danna)

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